Spakling Future
夜櫻 雅織
プロローグ
……フラワークウォーツ校長室……
夜12時。
ライトフレイムの灯りを頼りに、地図を見ながら考え事をする。
私の名前はナルウミ。本校、フェアリーガーデンの校長をしている。
髪は蒼髪で服装はローブととんがり帽子と言うシンプルな魔女服を着ている。
「……ナルウミ?」
私の横で私と同年代(20歳前半)の碧髪の女性が地図を覗き込む。
「ソーナ、来てるなら声掛けてよ💦驚くでしょ💦」
「ご、ごめん。」
「ソーナ、だから話し掛けるなって言っただろ。」
「ごめん~💦」
「シュウ!」
「よう。」
ソーナの後ろからソーナの兄である特徴的な朱髪のシュウが現れる。
「で、最近の様子はどうだ?」
「相変わらずまだ“追っ駆けてる”みたい。」
「チッ、鬱陶しい奴等だ。」
「でもナルウミが居るから大丈夫、だよね?」
「あは、あはは……。」
コンコンッ。
「!」
『ナルウミ、今良いか?』
「ちょっと待って。」
急いで机の上の物を片付けていれば気を使った彼らが窓枠の方へと近付いていく。
ごめんね。
「ソーナ、行くぞ。」
「は~い。」
シュウは炎の鳥に。ソーナは緑鳥になって窓から外へ出ていった。
「……お待たせ。」
「夜遅くに悪いな。」
「全然問題ないわ、フェイ。さぁ入って。」
「何か飲む?」
「悪いが遠慮する。生憎、時間がないからな。」
「そう、それは残念。それでどうしたの?」
「明日の予定表と新しい時間割を持ってきた。目を通しておいてくれ。」
「ええ、勿論。」
「明日は入学式だな。さて、どんな奴が入ってくるやら。」
「少し覚悟はしておいた方が良さそうよ。」
「了解した。」
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