第28話

安産の神様に報告に来ました。


神社は中規模で。


神職常駐。


また神様の前であれかこれか悩んでいます。


玲奈ちゃん。

「定言命法。」

「道徳法則・理性の命令。」

「~だから~しようという条件ではなく。」

「なすべきこと。」

「という無条件であるべき。」

「喜ばれるから親切にしよう。」

「これではだめ。」

「理性の命令によって。」

「義務的に親切にする。」


朱莉ちゃん。

「私は理性を学びました。」

「女性は感情的で。」

「理性を知りません。」

「今回でそれが学べました。」


玲奈ちゃん。

「神道ではいろんなものに対して後天的ですからね。」

「神道では後天的に知識や真実。」

「実力や知性があると出ます。」

「わたくしも理性を学べました。」

「思えばこれが圧倒的に足りませんでした。」

「反省です。」


ふたりの女の子は結果的に。


高度な理性を手に入れました。


女性にとっての理性の欠如は致命的で。


主知主義が必要なのでしょう。


散々に情痴に耽ってみて。


理性を学びました。


この知識と体験。


技能は後天的なもので。


最初から有してはいません。


知らずに世に出れば。


何かの格好の的であり。


最悪の結果を迎えたでしょう。


朱莉ちゃん。

「本能的に。」

「考えもなしに。」

「いい人が現れたから結婚する。」

「なんてことがよくある。」


玲奈ちゃん。

「女性は結婚して終わりです。」

「女性は結婚しかありません。」


朱莉ちゃん。

「わたしたちは別の選択肢が取れた。」

「怠慢をしなかったから。」


玲奈ちゃん。

「女性は怠慢を犯すのが常です。」


朱莉ちゃん。

「わたしたちの結果は理性を習得した。」


玲奈ちゃん。

「結果良しです。」


ふたりは祈りを捧げて。


強力な理性を得ました。


次の日。


屋敷の裏庭。


森林気味。


武器庫。


南蛮鎧とクレイモア。


バスタードソードが揃っている骨董品。


美桜ちゃん。

「魔法少女は魔法使いの少女時代の事を指す。」


玲奈ちゃん。

「特殊で限界以上の力を出せるから。」

「特別視されてます。」


美桜ちゃん。

「魔法使いってはっきり言えば傭兵なのよね。」


玲奈ちゃん。

「またはアイドルか。」

「二種類ですよ。」


美桜ちゃん。

「傭兵かアイドルか。」

「傭兵と言っても治安維持の切り札。」

「イスラムでの正義戦争に参加する傭兵とは違うけれど。」


玲奈ちゃん。

「概ね正義の為の戦争に投入される。」

「警備員としての役目がほとんど。」


美桜ちゃん。

「というわけで。」

「模造刀あったわ。」


玲奈ちゃん。

「魔法使いはあまり武器を使いません。」

「中世では魔法と一体化して猛威を振るいました。」


美桜ちゃん。

「素手タイプと呼ぶけれど。」

「武器なしだとそんなに強い戦闘力は出ないかもね。」


玲奈ちゃん。

「傭兵にも二種類。」

「戦争に出掛けるか。」

「警備員としての役目に徹するか。」


美桜ちゃん。

「アイドルも二種類。」

「純粋な歌って踊れるアイドル。」

「象徴としての特別な女の子。」

「女性。」


玲奈ちゃん。

「本質はそれです。」

「ここに来れば何もありません。」

「誰もいません。」


足元にいろんな練習用の武器防具が散らばる。


武器がホーミングして飛んでくる。


軽く避ける玲奈ちゃん。


いきなり練習試合が開始されました。


玲奈ちゃんがいくつかの武器に手をかざす。


武器が独りでに動く。


剣が勝手に戦闘を開始。


美桜ちゃん応戦して弾き返す。


美桜ちゃん。

「模造刀とは言え。」

「威力あり過ぎると思うわ。」


玲奈ちゃん。

「わたくしもそう思います。」

「魔法少女の武器使用禁止条例はこうなるからです。」


電気を帯びる剣。


打ち払ってしまうと感電する。


美桜ちゃん距離を取って対応。


美桜ちゃんエアガンを取り出す。


電磁加速の魔法で凄まじい威力。


コンクリートブロックに穴が開く。


玲奈ちゃんガード。


玲奈ちゃんモーニングスターを取り出す。


美桜ちゃんは鞭を取り出して器用にモーニングスターを排除。


美桜ちゃんは鞭を捨てて。


ショートソードに切り替え。


動きが速い玲奈ちゃんを捉えられない。


玲奈ちゃんスモールシールドを拾う。


美桜ちゃんは身体強化魔法を使用して。


凄まじい連撃を浴びせるも。


玲奈ちゃん。


スモールシールドで大きくショートソードを弾いて。


仰け反る美桜ちゃん。


手をかざしてレーザーを打たれそうになり。


美桜ちゃんはわざと倒れて回避。


玲奈ちゃん。

「そろそろ終わりにしましょう。」

「周辺に被害が及びそうです。」


美桜ちゃん。

「私もそう思ってた。」

「久々にまともにやったわあ。」

「武器ありのルールだと周囲が大惨事よ。」


玲奈ちゃん。

「アルマロスの護符があれば魔法攻撃は通じませんが。」

「その代わりに格闘戦になりますね。」


美桜ちゃん。

「いくら護符があっても。」

「たまに効力が失われるから。」

「アルマロスの護符かあ。」

「製造できる人って素晴らしいわ。」


玲奈ちゃん。

「天使アルマロスから教わらないと駄目みたいです。」


美桜ちゃん。

「おお神々よ。」

「ギリシャの神々も。」

「欲は言わないわ。」

「適度に与えてくださると何よりです。」


ふたりで裏庭の。


射撃場を後にしました。


たまにやるトレーニングですよ。


武器庫にいっぱいあるので。


練習用の武器防具を求めて。


他の魔法少女もトレーニングに借りに来たり。


地元では有名な魔法少女玲奈ちゃんです。

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