第39話
喫茶店です。
遂にお茶をする機会が訪れました。
やっぱりかわいい女性。
癒されます。
高級な珈琲が来る。
すみれ。
「フリーダムな人だと思います。」
紗耶。
「ロボットじゃないから。」
小乃実。
「例外は除外されないものに関して規則を確立する。」
麗海。
「世人はパターン通り。」
「私達は自由な思考。」
すみれ。
「そうなると。」
「世人。」
「偶然成立した概念に従って生きるのは。」
「かなり疑問だと思っているわ。」
小乃実。
「そもそもそういうことに気付いていません。」
「神様から見たら彼らはどうなるのでしょう。」
すみれ。
「自分は常識的だ。」
「いいえあなたは無価値です。」
「なんてあるかも。」
麗海。
「自分たちでルールを敷いて。」
「マニュアルを作成して生きていると思う。」
紗耶。
「他人の判断に従って生きることはみじめである。」
すみれ。
「事物の原因を認識し得た者は幸いですよ。」
麗海。
「多くの人は世間体を心配し、少数の人が、良心を心配する。」
小乃実。
「理に合わない事が大量発生しているとか?」
すみれ。
「許されることすべてが正当だとは限らない。」
小乃実。
「自由にも限界があるわ。」
「誰もプロ野球選手になる自由なんてない。」
「限られた人だけがデビューできる。」
「誰も運命を正当に非難できない。」
すみれ。
「賢者は一言で足るなあ。」
紗耶。
「賢人は証明していない事は、何に一つ真実として述べない。」
「直接に知らない如何なる事も断言しない。」
麗海。
「人々。」
「神様に対して叛意ありき。」
すみれ。
「信じないかぎり、理解することはない。」
麗海。
「そゆこと。」
「所で追加なんにする?」
紗耶。
「11時だけど。」
「ランチに移行する?」
すみれ。
「ここからすぐにいいラーメン屋があるんやけど。」
小乃実。
「どうします?」
麗海。
「行ってみる?」
すみれ。
「いま気付いたけれど。」
「ここのメニューも名品みたいやな。」
小乃実。
「こっちはメニューが豊富。」
「ラーメン屋はひとつで勝負。」
紗耶。
「いいえ。」
「曖昧な場合には、行動してはいけない。」
店員が来る。
笑っているものの。
苦笑いの一種で。
自分の愚かさを知って。
笑うしかない様子。
紗耶。
「何故笑っているのか。」
「名前を変えれば、この物語はあなたのことを扱っているのだ。」
ランチの後は解散。
ひまりちゃんの家に訪問。
家は織物の老舗。
日葵。
「やっほ。」
「捗っているよ。」
すみれ。
「調子いいなあ。」
「良かった。」
日葵。
「男の仕事は田畑。」
「女の仕事は糸を織る。」
「なんて言い伝えがあります。」
「男が田を耕さない年は、天下が飢え、女が糸を紡がない年は。」
「天下が凍る。(日本書紀)」
すみれ。
「そこから察するに。」
「男性は業務や労働で糧を得て。」
「戦いにも出向き。」
「女性は工芸品や芸術品を制作する性質があるのでしょう。」
日葵。
「的を得ていると思います。」
「鍛錬を兼ねてお仕事。」
「いつかはお値段が高い品物を。」
「相応しい人に贈るんです。」
すみれ。
「それは尊い。」
「すみれちゃん応援しているでー。」
邪魔にならないように立ち去る。
祝日。
早朝から。
ひまりちゃんが芸能新聞を届けてくる。
大手新聞を熟読するすみれちゃん。
日葵。
「こっちは?」
すみれ。
「まずこっちを読んでおく。」
「私は人ですから。」
「人に関わることなら何でも自分に無縁ではないよ。」
「これはありがたく受け取っておきます。」
なんかインテリみたいになったすみれちゃん。
最近ハマっているのは古代ローマと古代ギリシャ。
旅をしているかのような。
壮大な世界に身を置いて。
かつてあった日常に戻りつつ。
万物は流転し。
新たな世界は広がって。
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