第20話
豪遊を繰り返すコスモ・クイーン。
すべての黒幕であったが。
その魔女の前に魔神が現れた。
魔神。
「気に食わない。」
コスモクイーン壱。
「気に食わない?」
コスモクイーン弐。
「わたしら見放された?」
コスモクイーン三。
「魔力が減退しとるぞ。」
魔神。
「魔法には本来あるべき使用用途がある。」
「貴様らは私利私欲のみだな。」
「覚えておけ。」
「全員が救われる事は無いとな。」
「万人救済説という妄想に浸っておけ。」
魔神消える。
東京に遊びに来ていたすみれちゃん。
ふと東京ホテルに立ち寄る。
ここには展示コーナーがあって。
ホテルの仕組みなどについて学べるのです。
有名人同士の交流が盛んなホテル。
外国の有名人が滞在すると。
友人同士で訪ねてくる風習があるそうで。
そのためか。
奥に入っても何も言われません。
超高層ビルでもありますよ。
すみれ。
「ちょっと景色堪能しよう。」
あかね。
「花より団子はなしってこと。」
紗莉奈。
「花見で花を撫でるより団子を食べる?」
「花見の意味がないよ。」
「身分が低い連中の仕業か!?」
乃土香。
「壮観になるかもしれない?」
千夏。
「チカは賛成なんですけど。」
日葵ちゃん。
「絶景見たい観たい。」
苺花。
「人工物の景色?」
「これって美しいの?」
美香。
「見てから言いなよ。」
一方。
強力な魔力を隠し切れなくなったコスモ・クイーンは。
東京ホテル最上階のヘリポートに出向いて。
一気に空港に。
プライベート・ジェットで逃亡に出ようとする。
屋上に辿り着いたすみれちゃん一向と遭遇。
コスモクイーン壱。
「あれは魔法少女じゃぞ。」
コスモクイーン弐。
「なんと!運に見放されるとこうなるのだ。」
コスモクイーン三。
「わたしらここで最期じゃないぞ。」
あかね。
「あれ魔女なんじゃ?」
すみれ。
「ほんまや。」
美香。
「潰してやるー。」
「友達の敵!」
苺花。
「突貫します。」
日葵ちゃん。
「長距離から援護しますよ。」
紗莉奈。
「食らえ!」
「ウィンクルムブーメラン!」
乃土香。
「接近して?」
千夏。
「あたし囮になりますかー?」
あかね。
「シールド展開。」
「突撃!」
すみれ。
「乱戦やで。」
「数で上回っているから。」
「なんて油断せんで。」
「反撃の隙を与えず。」
「思うように魔法が使えない状況にしてやって。」
全員で攻撃する。
コスモクイーンたち。
複数の敵に対して対処できず。
一方的な展開に。
美香。
「わっ!」
美香ちゃんが吹っ飛ばされるも。
華麗に着地。
掴まれた乃土香ちゃんは感電させて。
コスモクイーン弐を弱らせました。
コスモクイーンたちは抵抗する。
コスモクイーン壱。
「並みの魔法少女ではないぞ。」
コスモクイーン三。
「普通の奴とは違うぞ。」
千夏ちゃんが止まって戦闘をしているコスモクイーン壱を影打ち。
束縛。
美香に殴られて。
コスモクイーン弐倒れる。
迎えのヘリコプターがやってくる。
コスモクイーン三。
「こやつらを倒せばこっちのもんだ。」
魔法が飛び交い。
防御や回避を繰り返す。
屋上のヘリポートの戦闘。
コスモクイーンはけっこう粘っている。
一方的に攻撃を食らっているコスモクイーン。
ギリギリあるゆる手を尽くして応戦するも。
ついには負傷。
コスモクイーンの頼りの綱である。
ヘリコプターに「AIM-9Lサイドワイダー」ミサイルが着弾。
ヘリコプター撃墜。
シュルロッテ。
「AH-1Zヴァイパーダヨ。」
「やっぱりコンナコトヤッテタヨ。」
すみれ。
「素晴らしいタイミングやな。」
コスモクイーン壱。
「うわ・・・。」
シュルロッテ。
「機関砲でウチコロセルヨ。」
「トウコウシナサイ。」
コスモクイーンは戦意喪失。
激しく動き回って。
なんとか保っていたが。
これをきっかけに。
猛攻を浴びて倒れる。
コスモクイーン全員。
魔力が尽きて気絶。
すみれ。
「思わない収穫が出来たなあ。」
シャルロッテ。
「追跡は成功ダヨ。」
「魔錬部隊早く現場にイソイデ。」
あかね。
「中々てごわかった。」
紗莉奈。
「これだけの攻撃を凌いでたんだ。」
乃土香。
「何気に強かったのかあ。」
千夏。
「チカ手柄なんですけど。」
日葵ちゃん。
「そうだねー。」
「きっと有名人になるよ。」
魔法使いの警備部隊がやってきて。
コスモ・クイーンは全員捕らえられ。
魔女の野望は砕け散った。
中華連盟は。
切り札の魔女まで失って。
国際的に不利な立場に陥っていた。
世界的な紛争だったこの戦いはやがて幕が降り。
動乱を機会に。
自らを反省するに至った人類は。
腐敗・退廃・堕落を教訓に。
新しい体制をスタートさせた。
それは人類が自分を顧みた結果である。
数か月後。
功績を立てたすみれちゃんは魔法少女を代表して。
国会のスピーチに出向いていました。
新聞記者の前で。
すみれ。
「人間中心の文化があった。」
「ならその反対の神様中心の文化がある筈です。」
「過去の人類の有り方は正しくはないかもしれない。」
「歴史は神様を中心にすることにより。」
「まったく新しい展開が築かれ。」
「神様中心の文化によって人の繁栄は約束されるのです。」
すみれちゃんが神様中心の文化を説いた為。
メッセージは世界に伝わり。
ここに神様中心の文化が花開いた。
名が知れた女性となったすみれちゃん。
小雪ちゃんと小毬ちゃんと同じ地位を手にしました。
これからは国家の支援係となります。
いつしか発現した魔法少女の力。
それをもってきっかけを掴んだすみれちゃんは。
女性として飛躍することになったのです。
すみれ。
「多くの本を作ることには。」
「限りがない。」
「多くのものに熱中すると。」
「からだが疲れる。」
「結局のところ。」
「もうすべてが聞かされていることだ。」
あかね。
「動乱を詳細に記した書物は完成。」
「自伝かな?」
すみれ。
「魔法少女はアイドル。」
「アイドルが戦うんやから。」
「当然もったいないほどのリスクはあるん。」
「途中で戦死するかと思った。」
あかね。
「でもきちんと認められた。」
「結果は良し。」
すみれ。
「これからうちはすることがあるんね。」
「でもすみれちゃんの美学は完遂したね。」
「花のように散るか?岩のように永く?」
「どちらかになるんよ。」
あかね。
「まだこれから。」
「将来結婚しようね。」
すみれ。
「いい諧謔を言うわな。」
「これからすみれちゃん本番やね。」
これはひとつの時代の出来事。
歴史の一幕にして。
後世に語り継がれる伝説。
伝説の魔法少女のひとり。
すみれちゃんの足跡。
女性は花ですか?岩ですか?
すみれちゃんは「安楽」が人を腐らせる原因だと考え。
神社に赴いて。
すべてを伝えました。
短期間で飛躍的な成長を遂げ。
敬虔が人にとって最高のものであると思い。
神職を経て。
後に改名。
現代に蘇った賢者になっています。
賢人から受け継がれし系統。
正統派。
時代は進んでいきます。
魔法少女はアイドル。
特別な女性によって女性の美学が追及された結果。
魔法少女の活躍は世界にもきっかけをもたらし。
人類について積極的に議論されるようになりました。
人類は思いを新たにし。
一日ずつ。
石に刻まれます。
新しい女性として・・・。
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