第11話

ちょっとした田舎にある。


魔法少女の聖地。


神殿。


噂によると。


魔神が祀られているとか。


それでも神聖な場所であるのは。


不思議なものです。


最近。


ゴーレムが現れて。


神殿に近づけないと村人から報告があり。


小雪・小毬から調査を依頼されて。


現地に赴いています。


すみれ。

「ここから歩いてすぐや。」

「山の中にあるんやな。」


あかね。

「歩き慣れているから簡単。」


すみれ。

「ここから見渡すとすべてが見えそうやな。」


あかね。

「伝道者の書を思い出すよ。」


すみれ。

「あれは戒めやからな。」


あかね。

「すべて解き明かしたというより。」

「教訓。」

「そして戒め。」


すみれ。

「最初に発見したのあかねやから。」


あかね。

「ちょっとキリスト教には縁があって。」

「啓示の書って教訓がいっぱい。」


すみれ。

「伝道者の書。」

「あれは戒め。」

「教訓。」

「だって箴言であると書かれているんし。」

「解説書と言うより戒め。」


あかね。

「これをもって私達はこの世界を知ることになる。」

「それを知らないから。」

「この世について知らないから。」

「彼らはいつまでも正しくはなく。」

「無益な者と成り果てた。」


すみれ。

「いろいろ学んでみたけれど。」

「わたしは無知やな。」

「無知の知。」

「そこからすべて知ったねん。」

「結局。」

「みんな知ったつもりでいて。」

「自分は知っていると思い込んでいて。」

「知ったように見せているんや。」


あかね。

「女性についても。」

「みんな知ったつもりで。」

「あれだ!こうだ!」

「しかしわたしは知らないから。」

「知っていくことができる。」

「誰が女性を知っているのか。」

「結論としては女性を知る者は居ません。」


すみれ。

「知らないうちに。」

「女性を語ろうとする時。」

「その者は愚かな言葉を叫ぶであろう。」

「知らないのに。」

「自分だけの浅い知識で。」

「知ったつもりでいる筈。」

「結局。」

「誰も女性を知らないのや。」


神殿に到着。


中央ホールに入ると。


二体のゴーレムが本当に居て。


金と銀に輝いている。


そして。


カモーン?のポーズを取っている。


すみれ。

「あれ倒せばいいんの?」


あかね。

「どうする?」


すみれ。

「無暗に攻撃したくないで。」


あかね。

「でも誘っているよ?」


すみれ。

「仕方がない。」

「どうせ倒さないと調査できへんし。」


炎の球を発射して。


命中即爆発するも。


ゴーレムに効果なし。


ゴーレムが向かってきたので。


ひたすら攻撃を加えます。


すみれ。

「あかん!散開!」


あかね。

「ひゃあ!」

「6Gで潰れて!」


ゴーレムが動けなくなる。


すみれ容赦なく攻撃を加える。


ついに炎上する金のゴーレム。


ゴーレムのコアに攻撃が届いて。


お札が焼けてしまって。


暴走して銀のゴーレムに攻撃。


同士討ちが発生。


すみれ。

「グレネードはどうや?」


お手製爆弾を投げつけるも。


効果なし。


あかね。

「装甲が硬すぎる。」


すみれ。

「でもコアがあるんやな。」


同士討ちで銀のゴーレム倒される。


金のゴーレム意味不明な動作をしていて。


崩れ落ちる。


爆発四散。


すみれ。

「調査しなきゃ。」

「何もあらへん。」

「あのゴーレム魔女の仕業かもしれん。」


あかね。

「でも祭壇の扉が開いている。」

「決して開いてはいけない扉が。」


すみれ。

「進んでみる?」


あかね。

「うん。」


ふたりで手を繋いで奥に侵入。

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