第42話 『お寿司は回ると思ってた』

<レイラ>


ホームセンターで、ミアが嬉々として商品を選んでいたせいで、買い物を済ませて店の外に出ると、もう辺りは暗くなりかけていた。


俺はミアの両親が心配しているかもしれないと心配になり

「ミアもう暗くなりかけているんだけど、家の方は大丈夫?」

大丈夫って・・

自分で決めてるんだけど、本当に大丈夫なのか?


「今日はどうするつもりなの?」

「キョウハ・レイラニ・ヒトバンジュウ・シバッテモラウ・ツモリ・デス」


予想はしていたけど・・

この子


『自己中?』


「今日うちに泊まるつもりなら、両親の許可取って欲しんだけど良いかな?」


後から揉めたら大変だからねぇ~

偶に居るんだよね~


自分の娘は悪くないんだって言う親がさ~~


「パパにトマルッテ・キョカ・モラッタラ・イイノ?」

「そうそう」


って言うとミアは早速携帯で連絡


「I'm staying at my dad's friend」


「Okay Mia」


うわっ~軽い親~

放任主義?

まさか・・クリスみたいに後妻の方に惹かれてるのか?


「レイラ・パパノ・キョカ・トッタヨ」

「解ったわ。ミアはそれじゃ~今日はうちに泊まるのね」

「ハイデス・イッパイ・シバッテ・ホシイデス」


今日は泊まるつもりか~

『一晩中、縛ってもらう』

って・・・

痛い位に、強く縛れば痛さで縛って何て言わなくなる?

成るようになるさ~


「じゃ~お寿司でも買って帰ろうか~」

「オスシ~タベタイ・デス・デス・デス~~」

「御寿司私も食べたい~~」


クリスも、ミアも御寿司好きみたいね

私は、行き付けのお寿司屋さんに電話して御寿司の盛り合わせを頼んでおく。

『CUTE』の雑誌社の人達と撮影の打ち上げで良く行くお店

おういう時は名前が売れていると凄く便利


縄を目一杯積んだ台車を押しながら、10分位歩いて目的のお寿司屋さんへ!!

お寿司屋さんの扉を開けると

「レイラちゃんいらっしゃい~今日は外人さんの高校生連れてるけど撮影か何かかい?」

大将が活気のある声を掛けてくれる

「高校の友達~」

「こんにちは」

「コンニチワ」

私の言葉に続きクリスとミアが挨拶

「ええええ~~レイラちゃん高校生だったのか?」

「そうだよ、ピチピチの高校1年生~」

制服で此処に来た時無かったからな~それに今日は私だけ着替えて私服だし・・・


「てっきり20は過ぎてると思ってたんだがな~ビックリだ。じゃ~今日は俺のおごりだ!!3人共少し食べていってよ」


って事で御寿司をごちそうになりました(^^)/

「ここの御寿司は流れないんですね」

「ワタシモ・オスシ・マワルモノダト・オモッテマシタ・デス」


そんな彼女らの言葉に


「あははっ、外国の人は特にそう思う人が多いみたいだね~あれは私から言わせれば偽物だからね~食べたら解るよ」


って大将が笑いながら答える

そうして対象お勧めのお寿司を私達3人に出してくれる。


それを食べたクリスとミアが同時に


「美味しい~」

「ホントウデス・オイシイデス~マワルオスシト・ゼンゼン・チガイマス~・デス」


「だろ~本物の味って良いだろ」

って得意顔の大将

私達は御礼を言って頼んでいた、お寿司の詰め合わせを受け取る

大将はオードブルっぽく御寿司の詰め合わせを用意してもらっていた。



家に帰るとドット疲れが出て来る。

買い物をするだけでめちゃめちゃ疲れた!!

それに買った縄やロープが滅茶滅茶重たくって、運搬用の台車を買って運んだのはご愛敬だ。


まさか運べないとは・・・

ミアに選ばせたのが間違いだったか?


何時の間に犬の首輪まで入ってるんだよ~?

そう言えば、ペット商品売り場を通った時・・・何か入れてたな・・・


やっと買い物から帰って来れた私達。



『疲れた!!』


つづく・・・

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