惚れたら負けだと俺は知っている！

第16話

山田から告白(勘違い)をされた後…

「なあセラ…」

こいつどうしたんだ…？いつもよりテンションが低いけど

「いえ、どうもしてません…」

いやいやおかしいだろ…

「ほんとうは？」

はぁーっとため息をついて、

「昨日告白されたんですよね…」

なんで知ってるんだ？まだ言ってなかったのに

「ああ、そうだけど…」

「私捨てられるんじゃないかって…」

あーそういうことか…

「馬鹿かお前…断ったし、まず男だった。」

「え！男！？」

セラはびっくりしたように聞いてきた

「それに、俺がセラを捨てるわけないだろ？」

当たり前のことだろ…

「そうですよね！響くんは私のこと大好きだもんね！」

おお…急に元気になったな

「お、おー」

「いやーもうほんとにわたしから離れられないですもんね！」

あ、こいつ調子乗ってんな…

「はいはい…」

あ、そういえば…

「俺ミスコン出ることになった」

「え？なんで響くんが！？」

セラに出るようになった理由を話すとこいつも笑いはじめた

「どうしたんだセラ？」

「い、いえ、そこまで行くともう笑うしかないなって」

何言ってんだこいつ…

「お前笑い事じゃないからな…負けたら俺…」

「そ、そうですね！じゃあ負けないように私がカッコよくしてあげます！」

カッコ良くって…それはいくらセラでも無理じゃないか？

「いや、響くんは髪を整えて、目のくまを無くせば完璧ですよ？」

いやそれはないだろ…

「あ、今それはないだろって思いましたね？それがあるんですよ」

なんで考えてることわかるんだよ…

「では今度の土曜日と日曜日空けておいてくださいね！」

「お、おう…」