8.友達


「エーシア」

「またアレス。私を探してくれたの?」

「えぇ。見つけられて良かったです」

「探すの大変だったんじゃない?」

「いえ。そのようなことはありません」

「アレス背デカいもんね。少し羨ましい。私にもアレスの身長分けて欲しい」

「エーシアは身長が欲しいのですか?そのままでもお綺麗だと思います」

「き、急に褒められるとびっくりするわよ。嬉しいけど。女の子には色々あるの」

「そうなのですね。それでエーシア。少し場所を移動してもよろしいでしょうか?」

「別に良いけどどうして?」

「身勝手ではあるのですが会う約束をしてしまいましたのでエーシアも一緒に来て欲しいのです」

「女の子?」

「えぇ。お綺麗な方ですよ」

「ふ、ふーん。それでそいつとはどういう関係なの?」

「多少会話をさせていただいて相手方は私をどう思っているのかわかりませんが、私は友達だと思ってます」

「そ、そうなんだ。別に行ってもいいわ」

「ありがとうございます」

「ちなみにアレスと私の関係は?」

「友達だと思ってますよ。エーシアはどうなのですか?」

「ま、まぁ友達ってことにしてあげる」


エーシアは何故か不満な顔をしていたが私と一緒について来てくださる。


な、何よアレス。女の子だったら誰でも仲良くなってしまうの?私はどうなるの?

ここは私がアレスに言い寄る女狐たちからアレスを守るしかないじゃない!

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