3.魔法学園


「ねぇ、あれって」

「えぇそうだわ。アレス様よ」

「かっこ良すぎますわ。見惚れてしまいます」

「話しかけてみたらどうです?」

「い、いえ。私には釣り合わないわ。アレス様は王女様とでって決まっているもの」

「そうとも限りませんわ。アレス様は王宮魔法士として旅立ったと聞いたわ。すなわち今のアレス様は独り身という訳よ」

「で、でも。王女様に叱られるわ」

「恋とは戦よ。王女様でもなりふりかまっていられないわ。アレス様を狙っている子も沢山いるわ。今行かないと一生損するわよ」

「リリカはいいの?」

「私はいいの。セーリアさえ幸せになってくれるなら私は満足よ」

「リリカ...」

「セーリア...」

「わかりましたわ。リリカありがとうございます。私頑張ってみます!」

「えぇ。頑張って」


私アレスは今魔法学園に来ています!門を潜り桜が舞う道を歩き、たくさんの人々で賑わっています。学園生活にワクワクが隠せず上機嫌で歩いていると1人の少女に声をかけられました。


「あ、アレス様っ!」

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