第160話 所謂お風呂シーンに対する考察
カポーン
露天の壁に鳴り響く桶の音。
あれ?今全員お湯に浸かってるよね?
「どうした?怪訝な顔して」
そう聞いてくる
「いや、他に誰もいないのに桶の音がしたなぁって」
そう答えるとカツミちゃんは。
「ああ、あれか?あれは城の使用人が鳴らしている」
予想外の答えに。
「なんでそんな事を!?」
と聞くと。
「らしいだろ?まぁ普段は一人で入ることが多いから寂しさ紛れでやらせてるんだがな」
うーん、最高権力者恐るべし。
「ねえねえ!マイおねーちゃん!だっこして!だっこ!」ぐらい
そしてこの切り替えの速さ、最高権力者恐るべし。
すっぴんのマイさんはオトメさんに似ているという事でカツミちゃんも童心にもど...顔がエロい!
「ちょっと待ったぁ!」
俺はそう言ってカツミちゃんの肩に手をかけて引き留める。
「純粋な子供心OK、邪なココロアウト!OK?」
俺が真顔で詰め寄ると。
「お、おーけーとかあうとの意味はわからんが言ってる意味はわかるぞ」
そう言っておずおずとマイさんの横に行くと彼を撫ぜてくれるマイさん。
へへっと子供のような笑顔を浮かべるカツミちゃんを見て俺がニヨニヨしていると。
『ヨーイチー!ワシも抱っこじゃー!』
と言ってたアイさんが飛んでくるのだが流石に幼女のおっぴろげジャンプは倫理的にアウトくさいので頭引っ掴んでお湯に浸けてやった。
溺れさせるわけにもいかないのでそのまま引き上げて抱っこしてお湯に浸かる...ふう、いい湯だなっと。
するとツツツっとマリアとカリンが横にやってきて。
『暖かくて癒されますわ、まるでヨーイチ様のようですわ』
『本当!お兄ちゃんみたいにあったかいね!』
などと煽てくるのでつい年甲斐もなく赤くなってしまう。
ん?なんか違和感が。
『ホレホレ、柔肌じゃぞ』
などとアイさんが俺の上で腰を振るので。
『あいたっ!』
デコピンして大人しくさせておいた、せっかくの風呂で下品な真似するんじゃありません!
おいメリル!ローズさんと話しながら「やれやれ」みたいなリアクションするのはやめろ!悪いのはアイさんだ!
『んじゃボクもー!』
そう言ってダイブしてくるラビを抱き止めた瞬間!
ラビは
『ふふふ、スキンシップも大事だものね』
と、抱きついてくる。
頼むからゆっくり風呂に入らせてくれ!
そう憤慨する俺をマイさんの横でカツミちゃんが手を叩いて笑っていた、ちくしょう。
そうして俺たちは風呂を堪能して上がったのだった。
なおノヤーロ君は女性陣の裸と自分の裸で恥ずかしかったのか顔を真っ赤にして端っこに座っていた...肩まで浸かると1番の美少女に見えたかもしれない...。
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