救命英雄伝
ナオキ
第1章 新院長誕生
第1話 医学界の英雄誕生
満:人間の皆さんこんばんは、ナレーターが決まるまでの間この物語のナレーター代行を務める
魔界時間10:00 帝王都サタンヘイルダム学術特区 バアル医学平和賞授賞式
ゲイリー:リバイアス国際医科大学所属研修医、
満:この人は魔界宇宙学界理事のゲイリー・マクダヴェルさん、とても偉い方ですよ。
壇上に上がる瑠空
満:そして彼女がこの物語の主人公の瑠空、種族は人間族で私の親友♪今日は魔界宇宙医学史上初の快挙を成し遂げたから表彰されるの。
ゲイリー:瑠空殿、貴殿は遥か宇宙創世時代より4000億年にも渡る感染型精神汚染物質カオス抗生ワクチン並びに特効薬開発に成功し、長年に渡りカオスの脅威より苦しめられた多くの天族そして我々魔族を救った多大なる功績を称え、感染医学博士の称号と共に、ツインのランクを授与するものとする。魔界宇宙学界理事ゲイリー・マクダヴェル。
満:ツインというのは魔界宇宙医学のランクの1つで、基礎医学、臨床医学、社会医学の他に魔界には心霊医学、魔導医学の5つあって。シングル・ツイン・トライアル・カルテート・フィフシオそれらを極めた魔界宇宙医学の最高ランクがマスターってなってるの。
『授賞式終了後 リバイアス国際医科大学』
看護師:花咲看護師長、そろそろですかね?
満:そうね、そろそろ慌てて戻ってくる頃じゃないかしら♪
満:そして私が花咲満、種族はバンパイア族。出身国は魔界宇宙最大の医療超大国ヴェルナース帝国。瑠空とは同じ大学の寮に居たのよ♪
奥から慌てて走って来る瑠空
満:瑠空!
満とハイタッチする瑠空
満:おめでとう!
瑠空:ありがと!
『学長室』
カノン:遅い!いつまで待たせるのだ!
満:こちらのエルフ族のお姉さんはカノンさん、リバイアス公爵家の騎士団長。学長秘書も兼任してるんだよ。
ウォルター:ホッホッホ、そうカリカリするものでない♪
満:そして、我等がリバイアス国際医科大学学長にして、リバイアス公爵家当主のウォルター・リバイアス様。種族はリヴァイアサン族だよ。
扉の向こうから大声で話す瑠空
瑠空:遅れてすみませんリバイアス学長!瑠空です!
ウォルター:ホッホッホ、開いとるから入りなさい♪
学長室に入る瑠空
瑠空:失礼します!
カノン:遅い!君は何故トランスゲートを使わないんだ?アレなら大学入り口から一瞬だろうに。
瑠空:すみません、空間転移酔いし易い体質なもので。
ウォルター:ホッホッホ、まぁそれくらいにして。瑠空君、バアル医学平和賞おめでとう♪
瑠空:有難う御座います!これもリバイアス学長を始め多くの方々のご助力の賜物です!
ウォルター:うむうむ、君が対カオス抗生ワクチンと特効薬の開発に成功したお陰じゃよ♪アレは人間の君でないと辿り着けない答えじゃからのぉ。
瑠空:私達が倒した魔王ルイズ様が本当は心優しい魔王様と知っていたら。私は・・・いえ、私達は家族のいる魔族達をこの手で殺めてしまった。
瑠空の頭を優しく撫でるウォルター
ウォルター:それは違うぞ、魔王ルイズ様をはじめとする多くの魔族達は君が対峙した時から既に末期状態じゃったのだ。ルイズ様達はお主に救われたのじゃよ♪
カノン:君が目指すマスターランクの道は遠い。これに慢心する事なく精進すると良い。
瑠空:はい!
ウォルター:さて、ツインクラスに昇格したのであれば君は自分の病院を持つ事が出来る。そこで、儂からのささやかなプレゼントがある。
瑠空:プレゼント・・・ですか?
ウォルター:うむ、帝王都サタンヘイルダムの医療特区に新しく建った総合病院があるじゃろう?
瑠空:はい。
ウォルター:その病院の名を瑠空総合病院とする。この意味、分かるのぉ?
瑠空:・・・えーーーーーっ‼︎
『ナースステーション』
瑠空:・・・
満:どうしたの?またカノンさんに怒られた?
瑠空:私、病院の院長になった。
満:へ?
瑠空:医療特区にある総合病院の院長になったのよーー!
満:えーーーーっ⁉︎
秘書:新院長の瑠空様ですね?
瑠空:ふぁい。
秘書:私、本日付けで貴女の秘書を務めさせてもらう者です。お迎えに参りました。
瑠空:は、はい。
満:頑張ってね〜♪
満を見る秘書
満:あ、あの。何か?
秘書:寝言は寝て言えという言葉をご存知ですか?
満:知ってるよ〜。
秘書:話が早くて助かります。貴女も本日付けで瑠空総合病院の看護師長になるのですよ。
満:まったまた〜。無表情で面白い冗談言うのね♪
無言で満を見る秘書
満:もしかして・・・本気?
秘書:私はいつでも本気で真面目にお答えしております。
満:そりゃ、瑠空と同じ職場になれば凄く嬉しいけどさ。
リバイアス学長からの辞令を出す秘書
満:何々?辞令、花咲満を瑠空総合病院看護師長として異動を命ずる。リバイアス国際医科大学学長ウォルター・リバイアス⁉︎が、学長直筆の辞令⁉︎
秘書:これで問題ありませんね?
満:ま、いっか。瑠空と一緒に働けるならね♪
満に抱き付く瑠空
瑠空:うぇ〜ん!ありがとう、心細かったよ〜!持つべきものは親友だよ〜!
満:はいはい、泣かない泣かない。ハンカチで涙拭きな。
瑠空:うん・・・ズビーーッ!
満:あっ!ちゃんと洗って返してよね‼︎
秘書:では参りましょうか。問題は山積みですから。
満:なんか今サラッと不穏な事言った?
秘書:まだ寝ボケてるのですか?サッサと行きますよ。
満:なんか私だけ当たり強くない?
秘書:気のせいです。さ、行きましょうか院長♪
満:なんだか私だけ塩対応じゃない?ねえ、ねえってば!ちょっと待ちなさいよこの能面秘書!
次回へ続く・・・
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