八話 隠された悲劇-tragedy−(トラジティー)

獣耳っ子との話し合いの末に話は上手く纏まり、獣耳っ子に手を引かれるまま草叢の中を進んでいく。


静寂の中で草を掻き分ける音が細波の様に広がり密やかな森から生き物の息遣いが木霊する。


「かなり暗いな。先が殆ど見えない。」


奥に進む程に木々は光を遮り暗闇は一層深まっていく。


「光、出そうか?」


「ああ。少し強めで頼む。ウルも足元に気をつけてな」


「浮いてるから大丈夫だよ?」


ウルは移動の際、状況に応じて徒歩と浮遊移動を使い分けている。


最初は重力の変化に慣れてないのか度々転けていたが、今では俺よりも素早く移動出来るようになっている。


長い草叢を抜けると木漏れ日の様に差し込む月光が大岩が積み重なってできた緩やかな坂道を照らしていた。


岩を足場に軽やかに飛び移る獣耳っ子に手を引かれながら辿り着いた場所にはファンタジー世界を彷彿とさせる幻想的な光景が広がっていた。


「綺麗…。」


「ああ。これは凄いな。」


眼前には幾千幾万を超えた果てしなく長い時の重圧を感じさせる巨大で荘厳な大樹があった。


その幹は蛇の様に大きく渦を巻き歪なドーム型の形状を形造っている。


天辺には深緑の葉が生い茂り空から降り注ぐ月光に照らされて深緑から鮮やかな藍色に変化する柔らかな光を辺り一面に照り返している。


「大きな裂け目だ。まるで巨大な門だな。此処から入るのか?」


頷く獣耳っ子の後を追い大樹の幹に空いた大きな裂け目を潜ると、中には大小様々な枝や蔦が籠の様に絡み合って出来た壁で間仕切りされている広々とした空間がある。


網目の壁は所々に隙間があり奥の構造が薄らと確認できる。その隙間から複雑に入り組んだ通路や大小様々な部屋がある事が確認出来た。


獣耳っ子に連れられて更に奥へ歩いて行くと、一部屋毎に広さの違う多数の居住空間があった。


通路は一本道ではあるが所々に傾斜や湾曲があり平衡感覚と方向感覚を狂わせる。さながらトリックアートの居館のようだ。


それぞれの部屋には一様に草木と綿のようなものでできた天然のベッドやソファー、テーブル等がある。


その部屋を通過していき暫く歩くと一際大きな部屋に足を踏み入れた。


大広間の様なその空間には座るには丁度良さそうな太い木の根が緩やかに波打ち段差のある床の中央には凹凸一つなく綺麗で滑らかなテーブルがある。


長い年月を重ね続けてきたであろう年輪の模様が美しく輝くいていた。


他にも大きな竃や広々としたダイニングキッチンもあった。


「キラキラ…綺麗…。」


キッチンの壁には木とクリスタルで出来た小瓶に詰め込まれた色鮮やかな粉がいくつも並んでいる。


「かなり広い別荘みたい場所だな。これは竃か?色んな道具もあるな。」


キッチンから少し離れた所にある大きな竃の周囲には、教育放送で見た事のある刀職人が使う様な金床や金槌、火箸などの使い込まれた道具の数々が綺麗に整理されていた。


立てかけられた漆黒の大太刀と白い牙にも似た大きな鉄爪の付いた手甲が並び、それらの刀身には荒くも美しく細やかな波紋が浮かび上がっている。


しかしリビングやキッチンは殆ど使われている様子がなく竃付近の一角のみが生活感を漂わせている。


干し柿の様なものから魚やカエルの様な生き物まで吊るされており近くには使い込まれた毛皮の毛布が無造作に置いてある。


道は更に進む先があるようで網目の壁の隙間から空間の中心部に吊るされた様な部屋が薄らと透けて見える。


中央の部屋は他の部屋と違い隙間ない網目状の壁が中の様子を完全に覆い隠していた。


その部屋の入口には橙色の光が微かに溢れていた。


気になって通路を覗き込もうとしたが、獣耳っ子は両手を広げて先の通路への侵入を許さず、木を彫って作られたカップにいそいそと注いだ水を二人に差し出すと一礼して奥の通路に向かっていった。


「ここで待っていろって事か」


幾ら待っても獣耳っ子は戻ってこない。


太い幹と生い茂る光を反射する枝葉が月明かりを絶妙な角度で取り込んで大広間は真夜中で電気や炎で光を灯していないにもかかわらず薄っすらと柔らかな光を保っている。


その光を眺め続けているとウトウトして眠ってしまいそうになる。


「まだ戻ってこないな…」


既にウルは俺に凭れかかって眠っている。


ウルを横に寝かせて眠気を覚ますため一旦先程来た道を戻り外に出た。


大樹の裂け目を出て辺りを見渡すと、すぐ側に聳え立つ岩肌に幾重にも分岐して静かに流れる滝と底の浅い小さな湖がある。


滑らかな岩肌に流れる透き通った水は不純物が一切無く、湖には魚は一匹も見当たらない。


恐らく川魚が住み着くには栄養が少ないのだろうか。


大樹と湖の周囲には様々な花や果実が実り、色鮮やかな色彩が景色を彩る。


この庭園の中でキャンバス片手に絵でも描いている素振りを見せれば誰でも画家として様になるだろう。


幻想的な光景をぼんやりと眺めていると大広間の奥に進んでいったはずの獣耳っ子が魚を加えて草叢から現れた。


「アレ?さっきまでこの樹の中にいたんじゃなかったのか?」


「ー∞⊇ー⊿ふぐっーー≒≡ー♭*!!」


獣耳っ子が何か言っている。


跳ね回る活きのいいカラフルな魚を口と両脇に挟み目の前に並べる。


俺達の為に急いで魚を獲ってきてくれたのだろう。


「これを……このまま?」


満面の笑顔で魚を差し出す獣耳っ子。


「とっ…とりあえず下処理して焼いて食うか…」


大広間に戻り、魚をキッチンに置いて竃に近づいた。


獣耳っ子が竃に駆け寄り徐に人差し指を立てると、指先からビー玉程の小さな炎の玉を発して竃に向けて放り捨てた。


すると炎が一瞬にして竃の中で燃え広がり、瞬く間に黒炭が熱を帯びて赤く輝いた。


「ほー…すごいな。それは魔法か何かか?」


竃の様子を伺いながら再び頭を撫でると獣耳っ子は顔を伏せながら身体をモジモジさせている。


取引の時に「魔石が欲しい」と言っていた時から魔法等の存在があるのかと内心期待を心に秘めていた。


それよりも気になった事があったので棚上げしていた事だが目の前で魔法を見せつけられるとやはり感動を隠せない。


食後にでも詳しく話を聞いてみよう。事細かに。


初めて見た魔法に感動しながらもキッチンに移動し、板に突き刺されたククリナイフを手に取って鱗を取り除いていく。


水を貯めた瓶から水を掬って表面を洗い流した後に魚を捌いて腹わたを取り除き、割いた腹の中に指を入れつつ再び水で腹の中の血塊を洗い流した。


何故ククリナイフがあるのか、何故板に突き刺さっていのたかという事はあまり気にしない様にしよう。


一人暮らしは長い為、魚を捌く位はお手の物…とまではいかないが一通りの手順は心得ている。


とりあえず長い鉄串が近くにあった(突き刺さっていた)ので串焼きに挑戦してみよう。


「調味料の様なものもあるがよくわからんな…」


カラフルな小瓶の中の粉を手に取り、幾つかを少量取り出して一つづつ小指を使って舐め取り味を確かめる。


甘味や酸味、辛みを感じる物など様々な味がある。


「これは塩気が強いな……」


とりあえず塩で味を付ければ大抵の物は食べられる。


そんな素人考えで強い塩味を持つ薄い水色の調味料を水につけた掌に塗して揉む様に魚に刷り込みキッチンにあった大きめの葉を利用して暫く置いておく。


その間に火を調節しながら鍋にお湯を沸かしつつ、探索時に集めた桃モドキの皮を剥き沸騰したお湯に放り込む。


竃の前にあった煉瓦を適当に重ねた後に調味料で暫く漬け込んだ魚に串を刺して煉瓦で固定してじっくり焼けるのを待った。


暫く煮詰めた桃モドキは鍋から取り出し冷水で冷ましている。冷ました桃モドキと適当に切り皮を剥いだ無花果モドキを皿に盛り付ける。


しばらくすると魚の脂が切り開いた腹から滴り落ちてきた。


「そろそろいいかな…」


いつの間にか起きていたウルと獣耳っ子は興味深そうに魚の方をずっと見ていた。


「起きていたのか。」


「良い匂いがしたから。ご飯?」


「ああ。もうすぐ出来るからな。」


横並びで静かに眺める二人はまるで歳の離れた仲のいい姉弟の様だ。


程よく焼けた魚と果実の盛り合わせを卓に並べると、獣耳っ子の方は涎を垂らしながら勢いよく齧りついた。


「んっっーーーーっっ!?」


余程気に入ったのか立派な黒い尻尾を立てて勢いよく左右に振りながら一心不乱に食べている。


獣耳っ子はあっという間に魚を平らげて骨まで舐め回している。


その様子を見ていたウルも小さな口で桃モドキに齧りつきシャクシャクと音を立てながらハムスターが餌を食べる様に頬を膨らませて黙々と食べている。


桃モドキはウルが好物なのかよく皮を剥いてそのまま食べていたので俺なりに試行錯誤して作った一品だ。


普通に食べるとただの桃と同じだが、一度熱を通すと梨のような瑞々しく噛み心地の良い食感になる。


焼いた桃モドキを初めて食べたウルは目を見開いて喜んで食べていたな。


相反しながらも互いに満足した顔で食べる二人の様子は見ていて微笑ましい。


「まだあるからよく噛んでゆっくり食べるように」


獣耳っ子の方は既に二匹目に手を掛け大口を開けて頭から丸々と齧り付いていた。


一飲みに出来るような大きさの魚ではないのだが…小さい身体なのに食べ方は実に豪快だ。


食べ終わった二人は満足したのか竃の前に座り込んでこくりこくりと舟を漕いでいたが、獣耳っ子は突然耳を立てて飛び起き、奥の部屋に視線を向けた。


「ー∞⊇ー≒≡ー♭*!!」


慌てる様に駆け出したかと思ったら、こちらに振り向き深々とお辞儀をして奥の部屋に向かっていった。


網目状の壁の隙間からしばらく様子を見ていると獣耳っ子は音一つ立てず長い廊下を凄まじい速度で駆け上がり中央の部屋へ入って行く様子が伺えた。


寝静まったウルをその場に置いたまま部屋を抜け出し、物音を立てない様に廊下を進み、湾曲して死角になっている壁に身を埋めて中央の部屋をこっそりと覗き込む。


部屋から獣耳っ子の啜り泣く声が聞こえる。


「うぅっ…ずずっ……*¢‡……」


ベットに向かって何かを言っているようだがやはり言葉は解らない。


ただその姿は今にも崩れ落ちてしまいそうな…深い悲しみがその背中から滲み出ている様に見えた。


獣耳っ子が見守るベットの脇から白銀の棒が飛び出ていた。橙色の仄かな灯りに当てられて尚その棒は純白に近い白の美しさが感じられる。


身を乗り出して獣耳っ子の背中で隠れたベッドを更に覗き込むと、白い棒の先が五つに分かれて…


その先端を見て思わず口に手を当てて覆い隠した。


其れは真ごう事なく「人の手」だった。


枯れ木にも見えるその手は肉の質感を一切感じさせず、辛うじて骨に皮膚を纏わせているだけのものだった。


力無く獣耳っ子の膝下に添えられた手がゆっくりと動いて微かな動きで膝を撫でている。


獣耳っ子は優しくその手を取りウルから渡された塊を重ねて手から青白い光を灯しながらじっとベッドの先を見つめている。


その様子をしばらく眺め、物音を立てない様に静かに部屋を離れた。


あの部屋で横たわるものを思い出す度に額に汗が吹き出す。


あれが何なのかを想像する度に焦燥感に駆られていく。


ウルの元まで戻ると途端に崩れる様に倒れ込み、滲み出た汗を拭おうと額に手を当てると強烈な眠気と脱力感に襲われた。


力無くウルに寄りかかり目を瞑る。


何故あんなものがここにある…


何故あんな光景を見てしまった…


あれはもう…手遅れではないのか…


「妹…病気。助けたい…」


ウルの言葉が頭を過ぎった。


俺達はあの子を助ける事ができるのか…救う手立ては…果たしてあるのか…


落ちていく瞼に逆らえず視界が暗闇に呑まれていく。


目にした重大な出来事に心が押し潰されていく。


やがて意識は暗闇に塗れていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


木漏れ日が額を照らす。

バタバタと忙しなく走る音が聞こえてきた。


眩しく輝く日光が目元に直撃し思わず目を伏せる。


光を手で遮りながらゆっくりと身体を起こした。


体の調子はすこぶる良く最近まで悩まされていた肩凝りや気怠さは元の世界から離れた後から消えて無くなったかの様に解消していた。


しかし体調と相反して気分は酷く悪い。


胸に何かが引っかかる感覚が更に不快な気分にさせる。


隣ではウルが寝息をたてて未だ寝静まっている。


いつの間にか被さっていた衣をウルに掛けて音のする方に視線を向けた。


「£*ーー♭∞∀ーーヾ」


明るい表情で駆け寄ってくる獣耳っ子。


しかし今はその笑顔が余りにも不自然で酷くぎごちないものに見えてしまう。


朝の準備をしてくれていたのか大きなテーブルには竃に吊るしてあった干し肉や果実が皿の上に積み重なっていた。


魚が生きたまま桶に入れられ苦しそうに飛び跳ねている…


「朝の準備をしてくれていたのか…ありがとう。」


獣耳っ子の頭を撫でた。


今の俺はちゃんと笑い返してやれているだろうか。


ウルも目を覚ました様でそれからは三人でテーブルを囲い朝食を取った。黙々と食べる二人を他所に干し肉を噛みしめ続けていた。


正直食欲はあまり湧かない。


朝食の後、ウルを呼び寄せて獣耳っ子と話ができる様にお願いした。獣耳っ子を呼び寄せて昨日と同じ様にウルが二人の額に手を置く。


「さて…先ずは何から話そうか。とりあえず互いの名前からだな。」


心の中で獣耳っ子と呼んでいたが正直呼びづらい。


「俺の名前は天知 健という。そういえばウルにも名前はまだ言ってなかったな。二人とも気軽に健と呼んでくれればいい。」


それから二人は発音を確認する為か何度も俺の名前を口にしていた。


ケーンやケェン、キィンなどなど…ケンケンケンケンと煩いな…山羊か何かの鳴き声の様だ。


「…で、お前の名前は何て言うんだ?」


ウルが口にする前に獣耳っ子自ら声を出した。


「ソート…」


「ナマエ、ソート、ヨロシク、ネガイ?」


ウルが首を傾げて疑問形で言葉を紡ぐ。多分宜しくお願いしますと言いたかったのだろう。


「ソート、で発音合ってるか?」


獣耳っ子改めソートが頷く。此処で簡単にソートの全体像を改めて確認した。


見た目は5、6歳程の子供だが頭に獣耳があり尻尾が生えた犬か猫を思わせる獣人という感じの生き物だ。


地に着くスレスレまで長い癖っ毛の黒髪と身の丈と同じくらいの長く立派な尻尾はどちらも日本人の様に黒い毛色で毛並はモフモフしていて触り心地が良さそうだ。


若干細っそりとしているが子供特有の餅の様に柔らかそうなほっぺたはちゃんとある。


これは重要事項として記録しておく。


顔立ちは少女の様に見えるが性別は今のところ解っていない。


金色にも似た微かに赤みの混じった濃い黄色の大きな瞳が煌めき、全体的な特徴から黒豹や黒ジャガー、或いは黒狼の獣人と言われれば納得する見た目だ。


服はボロボロの汚れた布を被っているだけで、よく見ると手足に何かで縛られたような痕があり身体の所々に引っ掻き傷や薄らと太い傷痕が所々に見受けられた。


「それではソート、これからお前に色々と話を聞く。分からなかったら無理して答える事はないから気軽に答えてくれ。」


頷くソートを見てウルに目配せを送るとウルも同様に頷く。


それからは様々な情報をソートは話してくれた。


周辺の国々の地名やその方角、通貨の説明、この森について等等…特にこの森についての事は詳しく説明できる様で危険な魔獣の生息区域から動物や魚の狩場、大きな滝がある事を説明し食べられる果実や香草、鉱石の種類なんかも一つ一つ実物を見せながら事細かに教えてくれた。


なんでもこの森は「フエの森」と呼ばれているらしく大小様々な魔獣や動植物が数多く生息しているらしい。


このフエの森を中心に南東にはケイオス帝国、北にルルイエ聖皇国、北西にはインスマス神国を始めとした多くの中小国があり、ケイオス帝国は最も強い国であるらしい。


ケイオス帝国はインスマス神国とその周辺国に戦争を仕掛けている様で「ケイオス インスマス イッパイ タベタ」と言っていた事から多分侵略行為を仕掛けているのだろう。


ルルイエは平和主義らしい。


大きく分けたこの三国は国境をフエの森に連なった山脈が分断しており、山脈には巨大な飛竜や多頭の蛇…ヒドラ等の凶暴な生物が生息しているらしい。


砂絵で描いた物を見た時はミミズか何かと勘違いしてしまった。


通貨は国々で違うらしく、ソートはフエの森でも中心部に近いこの場所からケイオス帝国に何かしらの手段を用いて必要な物資を手に入れているらしい。


そこら辺はあまり説明したくなかったのか首を横に振って答える事はなかった。


元の世界に戻る方法はやはり何も知らないようだ。


ただ、ルルイエ聖皇国は魔法の国と呼ばれる程に魔法が栄えている国らしいので、運が良ければ帰還の手段が手に入るかもしれない。


ルルイエを目指す事が当面の目標になりそうだ。


ソートから聞き出した言葉は全て片言の為、ある程度は脳内補完して解釈しているが大体はこれで合っているだろう。


途中昼食や休憩をとりながらも長々と話を聞いているといつの間にか日が沈み始め辺りは夕焼けに染まっていた。


「ヨル マエ エサ トル」


ウルが言葉を読み取るとソートが急いで外に駆け出そうとした。すかさずソートの肩に手を置き、奥の部屋を指差して呼び掛ける。


「今日は俺達が食糧を探してくるよ。ソートは奥の部屋でゆっくりしてな」


ソートはビクンと耳を立てて気まずそうな顔で振り向いたがお辞儀をして奥の部屋の方へ駆け出していった。


あれがまだ「生きている」のなら時間くらいは与えてやりたい。ソートに教えてもらった事の確認もしておきたいしな。


「ウルも付いてくるか?一緒に来てくれると助かるんだが」


「行く」


「お…おう。じゃあ行くか。」


間髪入れずに答えたウルを連れて夕焼けに染まる空に飛び立った。

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