三題噺もどき【説明書き】

王子

三題噺もどき【説明書き】

 世間はコロナウイルスの話題一色でございますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。自粛自粛と引き込もってばかりいては気持ちも暗くなりましょう。本当ならば外に出て、太陽の下で体を動かし、ゲーセンに行き音ゲーに興じ、外出は気疲れしてたまらんと家に帰ってスプラでもしたらよいのでしょうが、そう上手くもいかないご時世でございます。そこで今日は、少しでも皆々様のお心に太陽を宿していただきたく、落語を一席、お読みいただこうと思います。

 先立ってご説明させていただきますと、落語といっても、筆者は落語に関してズブの素人でございます。滑稽なはなしを作って落語っぽく進めてゆけば雰囲気落語のできあがりじゃね? と浅はかな考えで披露しようという計画でございます。なんとも愚かな話でございます。愚かさも極まれば一つの芸と言えましょうか言えませんね。

 落語の噺といえば江戸が舞台でございますが、申し上げましたとおり筆者は落語のらの字も分からぬ上に江戸の文化にも疎いのでございます。余談ではございますが、ここまで書いておきながら筆者は「今なら引き返せる、まだ一ページ目じゃないか。この原稿をゴミ箱にぶち込んで、エモエモなエモのおねショタものでも書こうぜ」と葛藤しておりますが、残念ながら締め切りは二日後、そんな余裕は無いのでございます。ここまで来たら前に進むしかないのでございます。

 話を戻しますが、江戸を舞台にできないならば現代を舞台に滑稽噺をしようというのでございます。時は昭和平成令和あたりがよろしいでしょう。できれば戦後の日本なら更によい。書きやすいから。筆者は九歳のショタ(精神)でありまして、あまり昔のことは分からないのでございます。

 この原稿は三題茶会の原稿でありまして……三題茶会というのは筆者を含めた三人の物書きがそれぞれお題を出し合って、お題を含めた小説を書く(@ツイッター)という企画でございます。こちらの原稿はカクヨム等の小説サイトにも掲載予定でありまして、ここで説明しておくのは親切設計というものでございます。

 落語にも「三題噺さんだいばなし」なるものがあるようでして、これは落語の形態の一つで、寄席よせで演じる際に観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目三つを折り込んで即興で演じる落語のことだそうでございます(引用・みんなの先生、ウィキペディア)。まさに三題茶会! 驚きの親和性! まあこうして三題茶会で落語もどきにも満たない噺を書こうと思い立ったのは締め切りに追い詰められて頭がぶっ飛んでしまった産物でありただの偶然なのですが。

 前置きはこれくらいにして、さっさと噺に参りましょう。前置きに二ページも使ってしまいました。そう、筆者は思い付くまま風の吹くまま気の向くまま今ノンストップでキーボードを叩き続けているのでございます。バックスペースキーはタイプミスしたときにしか使わないという固い意志で、前へ前へとただひたすらに進んでいるのでございます。引き返すことは簡単でしょうが、人間は何度そうやって失敗を繰り返してきたことでしょう。歴史を振り返れば分かることでございます。具体的にはよく知りませんが。

 また横道にそれてしまいました。そう、締め切りは人を狂わせるのです。いつもなら段落がページをまたがないように神経質なまでに文字数調整をするのに、見てください、あのザマでございます。ああ、これはカクヨム勢の方には伝わらない。こちらの原稿は文庫ページメーカー様のお力をお借りして三十九字×十六行の縦書き原稿として画像化するのでページという概念があるのでございます。親切設計。

 いい加減、噺に参りましょう。前置きに三ページ近く使ってしまいました。

 今回の三題茶会のお題は、【止まった歯車】・【君のせいで】・【星と虹】の三本でお送り致します(国民的アニメの次回予告みたいになってしまいました)。ここまで、一つとして消化できておりません。別にいいのです、まだ噺に入っていないのですから。お題は噺の中で活きてこそ光り輝くのでございます。

 輝く、と言えば宝石でございます。では噺の舞台は宝石店に致しましょう。

 むかしむかしあるところに……ではなく時代は現代、現代落語の始まりでございます。

 見てください、ちゃんと段落がページをまたがずに済みました。職人技でございます。早く噺を始めましょう(自戒)。お題は先程のとおり。お読みいただくのは【説明書き】という題の噺でございます。

 とある宝石店の扉の前に一人の男が立っておりました。歳は三十半ばくらいか。服装はフォーマル過ぎずカジュアル過ぎず、宝石店におもむこうとするには特段おかしな身なりではありません。ところが、宝石店の中カウンター越しに立つ数人の女性達は、この男をいぶかしんでおりました。男はガラス扉の前で、上を見上げるようにして一歩下がって、また扉の前に立っては一歩下がり、しまいには足踏みしている。確かに奇妙でした。

「おーい、開けてくれー!」

 なんと、男はガラス扉をコンコンコンコンと叩きながら、ここを開けろと言うのです。まさか強盗ではないか。女性達に緊張が走ります。リーダーと思しき女が他の女性達に目配せする。大丈夫、ここは私に任せて、と。

「お客様ー! そちらは自動ドアとなっております」

「そんな馬鹿な! センサーが反応しないんだ、ちょっと見てくれないか」

 扉の近くまで呼び出し、近付いたら人質にする気なのかもしれない。誰が行くのかと、誰が生贄いけにえになるのかと皆が思ったわけですが。

「申し訳ありませんが、私達はここから動くことができません」

 女が毅然と言い放ちます。当然、男は「どうして!」と声を張り上げる。

「当店のスタッフマニュアル百十六ページに、【防犯のためスタッフはカウンターから離れないようにしましょう】と説明されているからです」

 女は機転を利かせて嘘を付いたのです。随分見え透いた嘘でございますが、男に気付いた様子は無い。

「じゃあ、どうやったら店に入れるんだ!」

 当然お店に入って来てほしくないものですから、

「私は店長として、他のスタッフにこのマニュアルを遵守するよう教育しております。どうしても、ということでしたら私の責任でご対応致しますが」

 刺激しないよう努めて穏やかに穏やかにと説明をしていたその瞬間、ウィーンと音を立てて扉が開いた! 店長を名乗った女を含め、女性達は皆一様に体を強張らせる。

「おい、あの自動ドアおかしいじゃないか」

左様さようでございますね、なぜ急に開いたのやら……」

「そうじゃない。自動って書いてあるのに、ボタン式じゃないか!」

「はあ」

「はあ、じゃないよ。 どうして自動ドアなのに、ボタンを押さなきゃならないんだ。あれじゃあボタンを押す時点で手動じゃないか」

 女は何やら気付いた様子。漫画みたいに拳をぽんともう片方の手のひらに載せる。

「それはつまり、自動ドアなのに手動で開けなければならないとお伝えしなかったことにお怒りなのではなく、自動ドアなのに手動で開けなければならない自動ドアそのものにお怒りということでしょうか。それでしたら、ボタンに自動と書かれていまして、その下に『押してください』と説明書きがあるのではないかと思うのですが」

「そうじゃない。ドアに怒っても仕方ないじゃないか。私は、自動ドアなのに手動で開けなければならない自動ドアが自動ドアと呼ばれていることに対して怒っているんだ」

 首を傾げる女性達。

「ええと……自動ドアなのに手動で開けなければならない自動ドアが自動ドアと呼ばれていることにお怒りということは、そうですね、おそらくそれは社会が抱える矛盾への怒りなのではないでしょうか。手動で開けなければならないのに自動ドアと名前を与えられた手動のドアが自動のボタンを有した程度で自動ドアとして受け入れられている社会、そう、この社会にお客様は憤っておられるに違いありません」

 店長を名乗る女が熱弁すると、男はハッとした表情。

「そうか……私は、社会に怒りをぶつけているのか……」

 得心した様子で満足げに頷いています。女性達もほっと胸をなで下ろします。

 それもつかの間。

「だが君も君だ! カウンターから出られないのも、自動ドアなのに手動で開けなければならない自動ドアのボタンのことも、全て説明書きに頼っている! 君にほんの少し踏み出す勇気があれば、説明書きに頼らず物事が円滑に進むじゃないか」

 思わぬ角度から火が付いて再燃した男に、女性達はまたしても動揺して、これはもう消火活動に専念せねばなるまいと決意します。つまりは、

「ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません」

 全員が頭を下げて、謝り倒すのでした。男はこの対応に、

「まあいい。ボタンの説明書きをきちんと読まなかった私も悪かった」

 と、あっさり引き下がる。さっきまでの出来事はまるで無かったように切り出します。

「ところで、宝石を買い求めたいんだが」

「宝石を、ですか」

「そうだよ。ここは宝石店だろう?」

「ええ、そうなんですが……」

「夫婦仲が冷めきっていてね。十年も経てば仕方ないのかもしれないが。そんなわけで、結婚記念日が近いから宝石でも贈ろうかと思うんだ」

 いてもいないのに自分語りを始めた男の言葉が、なんとか窮地を脱した女に襲いかかる。ところが、ここに来て煮えきらぬ様子。しばし思案して。

「ええと、実は、売り切れてしまいまして」

「宝石店で売り切れだって? そんなことがあるものか! 君のせいで妻との間にこれ以上亀裂が入ったらどうしてくれるんだ!」

 男はまたもや燃え上がろうかという様子。一体どれほどのくすぶりを抱えているのでありましょうか。

「ああどうぞ落ち着いてください、全てではありません。ほぼ、全てです」

 女の言葉をなぞるように、男は「ほぼ?」とオウム返し。

「はい。あまりにも技術が進みすぎていて、あまりにも高額なために、なかなか買い手が付かない品物がありまして。えーと、鈴木さん、そこのひきだしに入っている、例のものを持ってきて」

 鈴木と呼ばれた女性は、おろおろしながらひきだしを開け、その中身と指示した女の顔とを交互に見比べ、ようやく短く重大なお使いを済ませました。

「こちらです」

 女が台座に載せた品物をスッと男に差し出せば、

「こちらって……どれ?」

 男の反応も当然。目の前にあったのは、宝石の付いていない二つのリング。

 揺らめき立つ怒りのオーラを感じ取った女は先手を打ちます。

「こちらの宝石は、ホログラムで表示されるのでございます」

「ホログラムゥ?」

「左様です。この指輪をはめて、幾つかの手順を踏みますと、それはそれは美しい宝石……のホログラムが現れるのです」

「つまり、偽物ってことか」

「お客様が、実体を持たないものを偽物とお呼びになるのでしたら、そうなのでしょう」

 女の含みのある言い方に、男はムッとします。

「それはどうい」

「世の中の美しいものの中には、実体が無いか、実体があっても手で触れられないものがたくさんありましょう。その全てが偽物で、価値が無いのでしょうか。いいえそのようなことはありません。さあご覧くださいませ、こちらが最新技術のすいを集め作られた宝石『星と虹』です。今は指輪タイプのみの販売となっておりますが、いずれはネックレスタイプやブレスレットタイプも発売予定です。おやセリフの途中でページをまたいでしまいましたね」

「ちょっと待っ」

「こちらの指輪が『星』でして、先程申し上げましたとおり指にはめて幾つかの手順を踏みますと、心震えるほどの満点の星空が浮かび上がります。こちらの『虹』も、同じ要領で晴れ渡った青空にかかる虹色のアーチが再現されるのでございます。どちらも大変美しいホログラムでございますが、やはりどちらも欲しいとセットでお求めになる方が多いですね。そうなんです、二つセットで買うと多少でございますが気持ち程度ではございますがお安くお求めになれるんです。こちらのセット割がもう大好評も大好評で、次から次へと飛ぶように売れ、気付いてみれば現品限り! 入荷の目処めども見当付かず、買わせろと客から言われ、西へ東へ走りますれば、やっとのことで押さえた在庫。ところがそれらもすぐに売れ、いたちごっこの堂々巡り。ところが今日は何の因果か、ここに輝く二つの指輪! 嗚呼見るだけで涙が出ます。北の大地の吹雪の中を、うだる暑さの京の盆地を、あの日あの時あの場所で探し探して手にした指輪……! なんだいお前らそんなにも嫁に行きたいと言うのかい? そうかいそうかいお前らは、こちらの哀れなご夫婦のびつき止まった歯車を再びぐるりんぐるりんと回す助けになりたいと願ってやまぬと言うのかい。どうです、ご主人こいつらがここまで言っているんです。あとはあなたのお気持ち次第、買うか買わぬか二つに一つ。おとこを上げてはみませんか。据え膳喰わぬは漢の恥とむかしむかしから言いましょう。いやこれはちょっと違いましたな。まあ細かいことは気にしなさんな。この指輪達をお持ち帰りして、ご夫婦仲良く歳をとるのか、今後も変わらず冷え切った日々をずっと過ごして死んでゆくのか、さあ天下分け目の大勝負! 勝てば極楽負ければ地獄、地獄は広い、広いは地獄、ところで地獄は八つあると申しますが、」

 怒涛どとうのマシンガンセールストークはとどまるところを知らない。完全に脱線していく気配を感じ取った男は、息継ぎも忘れて喋りまくる機関銃女をさえぎります。

「分かった! 分かったよ! で、いくらなの」

「あーいくらかーですかー」

「値段も訊かずにカードを出せるわけないだろう」

「ええと、そうですね。にひゃくま……いえ、二億、くらいですね」

「え、なんて? くらい?」

「あ、いえ、星と虹、それぞれ二億円でございます。税抜きで」

「買えるわけないだろう!」

「そうですかぁ、それは残念です! では他の宝石が入荷した頃にまたお越しください」

 全然残念そうではなく、むしろ安堵あんどした様子さえ見せながら退店を促す女。男は何か引っかかるなぁと一計を案じます。

「そうだ、星と虹、ホログラムが出ているところを見せてくれないか。君の言うとおり本当に美しいのであれば、二億だか四億だか出してもいい」

「それは、できません」と、女の表情が凍りつく。

「どうして」

「どどどどうしてって、」

 視線は定まらず、動揺を隠すこともなく漫画みたいにうろたえる女。男の中で不信感がマックスに達しました。

「指にはめて幾つかの手順とやらをちょちょいとやって、星と虹を見せてくれればいい。簡単な話じゃないか。さあ!」

「その手順を書いた説明書きがありまして」

「また説明書きか。じゃあ持ってきてくれないか」

 女は面白いように青ざめていく。声もどうしようもなく震えだす。

「スタッフマニュアル四千三百飛んで六ページに【星と虹の指輪は販売前に実演しないようにしましょう】と説明書きがあるんです」

 嘘を付いているのはもはや火を見るより明らか。蛇がにじり寄るように男はじりじりと女を追い詰める。

「君はさっき、指輪が売れまくって在庫の確保に奔走したと言ったね。でもどうだったかなぁ。私の記憶が正しければ、指輪が出てきたときに、高額なためになかなか買い手が付かないと言っていたと思うんだが」

「あいやーあれは勢いと言いますかー」

「それともう一つ、自動ドア……と今は呼ぶがね、あの自動ドアがボタン式なのだと、君は知らなかっただろう。君は『なぜ急に開いたのやら』と言ったね。私がセンサーの感度を探るように足踏みしているのを見ていたのなら、ボタンに気付いて押したのだと分かるはずだ。それに、私が『センサーが反応しない』と言ったとき、『センサー式ではなくボタン式だ』と答えればよかったのに、そうしなかった。いや、できなかった。なぜなら……」

 ついに女が天をあおいだ。どうやら降参の様子。

「君は……君達は、この店の人間じゃない。一体何者なんだ」

 静まり返った店内。誰一人微動だにせず……いや一人、ゆっくりとした動きで、手を背中側へ回す女性が。

「動くな! 手を上げろ!」

「そんな物騒なもの持ち出しなさんな、鈴木さん」

 鈴木の手には黒光りする拳銃が。にやにやしながら両手を上げる男に、ぴたりと銃口を向ける。

「そう、私達は店員じゃない。裏口からお邪魔したから、正面口がボタン式の自動ドアだなんて知らなかったのさ。店員達なら、バックヤードでおねんねしてるさ。心配しなさんな、殺しちゃあいないよ。客が来ても店員として理由を付けて追い返せるように、わざわざこの店の制服を着てきたのにさ。まさか自動ドアの開け方も分からない沸点の低いおっさんが来るなんて思わなかったよ」

 店長を装っていた女の態度は、強盗にふさわしくふてぶてしいものに。

「あんたには早く帰ってほしかったのに。億単位と聞いておとなしく帰ってくれれば、こんな手荒な真似しなくて済んだのさ。ところで、あんたもカタギの人間じゃないね。あんたこそ何者なんだい」

「俺も、強盗さ」

「はぁ? 何を言ってるんだい」

「あの自動ドアの外、道にバンが停まってるだろう」

 女が外を見やると、いつの間にそこにあったのか、業者が乗るようなバンが停まっておりました。おかしなことに、窓ガラス全てにはスモークフィルムが貼られ中の様子はうかがえないようになっておりました。宝石店の真ん前に駐車するにはあまりにも不自然。

「裏口にも停まってるぜ。扉の前には武装した男達がぴったり張り付いてるだろうさ。俺を殺したところで、お前さん達が生きてこの店を出ることはかなわねぇ。俺だけが客にふんして静かに仕事を終らせる算段だったのさ。奇遇だな、なりすます手口が似てやがる」

 男も、化けの皮ががれ言葉を崩し始めた。

「さあ、どうする。まずは鈴木さんよ、その得物えものを下ろしな」

 鈴木はそろりそろりと手を下ろし、更に下ろし、なぜか床へ。そして、ポチッとな。

「おい、何してる! 何か押しただろ!」

 鋭く飛んだ男の声にビクリとしながらも、鈴木が答えます。

「ここに入って来たときから、床のボタンがずっと気になっていて……。でも【強盗の襲撃等、緊急時以外押すべからず】と、説明書きがあったものですから、今かと」



 ……という噺でございました。ご高覧まことにありがとうございます。

 え? 落語でもなんでもないって?

 いやいや、何を今更。冒頭で『筆者は落語に関してズブの素人』と、説明書きさせていただいたとおりでございます。

 以上。











 いやいや以上じゃないんですよ。

 その冒頭で『締め切りは二日後』とか書いておきながら、結局間に合わなかったのでございます。そう、つまり、このページは本来なら存在しなかった幻の一ページというわけでございます。今お読みくださっているあなた様は幸運だ。過去の筆者と今の筆者を同時に堪能できるなんて、なかなか経験できることじゃあございません。

 もうお気付きかと思われますが、このページには何の意味もございません。ただ冒頭を書き直すのが面倒だけど辻褄は合わせないといけないから仕方ねぇもう一ページ書くかという高尚なる目的で書かれているわけでございます。高尚なものというのは、往々にして中身がすっからかんなのでございます。いや、怒られますねこれは。

 いよいよ終わりどころをどうするか分からなくなってまいりました。落語の醍醐味だいごみであるオチの一つでもつけて締めたいところですが、無理なのでございます。

 え? なぜかって?

 いやいや、何を今更。冒頭で『筆者は落語に関してズブの素人』と、説明書きさせていただいたとおりでございます。

 以上。(あ、本当に以上です)


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Twitter企画タグ:#三題茶会

お題:

・君のせいで

・止まった歯車

・星と虹

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