空洞に穴を穿つ

淡島かりす

1.まずはタイトルを決める

 つい先月まで社畜が世の不条理に負ける社畜エッセイを書いていたのだが、コロナのために仕事が少なくなり、書くことが減ってしまった。減ったところで仕事を増やせる立場でもなければ、何も書かないエッセイを放置出来るほど図太くもないので、唐突に完結させた。

 心機一転、こちらのエッセイでは社畜縛りは辞めて、日々思いついたこととか思い出したこととか書いていこうと思う。


 さて、始めるにあたって困ったのはタイトルである。

 エッセイ以外を読んでくださっている人はわかるだろうが、私はタイトルとかキャッチコピーを作るのが不得手なのである。「お空からタイトル降ってこないかなー」とか他力本願も突き抜けた何かで毎回タイトルを付けている。


 前のエッセイは、まぁそのままの内容で良かった。しかし今回は特にエッセイのテーマがない。「かりすの頭の中」みたいな、ラジオ番組を彷彿とさせるタイトルを付けても良いのだが、多分書いている本人が後々嫌になる。かといってあまり凝りまくったものをつけるような内容でもない。間違って「illusion note」とか付けたあかつきには、我に帰った時に七転八倒しながら顔を真っ赤にして削除すること請け合いだ。


 そんなことを考えながらドーナッツを食べていたら、その穴と目が合ってしまったので、とりあえずはこれをタイトルとする。つまり何をしたいかよくわからないエッセイという意味である。暇な時にでも読んでいただけたら幸いだ。

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