なかoよしo

ランナー(仮)






   いま、喜びもなく生きてます。


 高校時代にはじめた陸上で、あたしは八百メートルの選手としてインターハイに出場し、卒業してからはエスカレーター式に実力相応の実業団に入社したのだけれど、アキレス腱を切断するケガを負ったために、いまでは日陰者として、退屈なタダのOLへと落ちぶれていた。


「腱が切れたとき、筋をひっぱってムリヤリ伸ばして結びつける手術をしたのよ。そのとき痛くて悲鳴をあげたんだけど、悲鳴が鼓膜で燻って反響している気分だった。女であることを忘れるほど泣いて、獣のように涎をたらして苦しんだわ。たぶん、そのとき実感したのよ。自分が、自分としてある価値は、これを失ってもう何処にもないんだってことを」


 泥のような汗を脱ぎすてての爽快感は快楽だった。


 そしてそれはスポーツによってのみ得られる得がたい達成感であり神聖な儀式でもあった。でも今は、それを欲望と直結させた薄っぺらな性分のみを開花させた傀儡へと堕ちたのだ。体臭が舌にからみつくよう、汗だか愛液だかもわからなくなるほどベタベタに肌をよせ、男に自分の体をあけわたす。粘液でむすばれた関係は、もはや精神的な欲求でなく、玩具にも劣る男の品定めにすぎなかった。

恋愛なんて、一時しのぎの暇つぶしにすぎなくて肉体的接触なんてものが幸福には結びつきようがないことも、あたしは頭では理解していたんだが、それでも自堕落な生態に身を窶すのは、やはり何処か寂しいのかもしれないな。でも、それを免罪符にこんな、誰とでも寝るような安い女を演じつづけるというのは疲れる。いや、そもそもあたしはこんなものなのかもしんないけれど。


「なんか、あたし、もう終わっているよね」


 嗚咽、ふりしぼった言葉だった。

 男は煙草を吸っていて、それを何でもないことのように聞いている。 

 そう、何でもないんだ。

 あたしの人生なんて、彼にとっては、ほんの遊びの関係にすぎないのだから。


「何故そんな話を?」


 責めた言葉だ。

 エッチの合間に、こんなつまらないことを話す女だと気嫌うなんて。


「なぜだろう?

なんとなく、気にしないで、戯れ言よ」


 男は煙草を吸っている。

 あたしはひとり、ベッドをおりて、机においてあった缶コーヒーに手をのばした。


「人のすることに意味がないなんてないだろう。

 たぶん、それは理由が見つからないだけなんじゃないの」


 さぁ、どうだろう?


 毎日、不規則なルールのない法の下で好き勝手やっているふりをしているあたしたちはいつもギリギリの生活に苦しんでいる。

 仕事はない。

 収入もない彼と。


 ただ、彼には親の残した財産があった。

 

「まぁ、リアリティのない現実だこと」


 あたしを小馬鹿にしている連中はどれも薄っぺらで気安かった。

 あたしのパーソナルスペースに土足で踏み荒らすほどデリカシーなんてない癖に、それでもあたしを無能よばわり。

 自分は何様のつもりなのだろう? 

冒険することをやめた現実に安穏と胡座をかいて自分の才能を自慢する。

 あたしは、あんなものにはなりたくはないと反面教師として利用している。

 けれど、それは個人的な話、社会的な劣等生のあたしには、その地位を逆転させる方法がないのだから。




「ねぇ、今夜は暇かな?

 コンパすんだけど、ついてかない」

「・・・かない」

 本気で誘う気もない癖に、あたしの付きあいの悪さをアピールするために便宜として彼女は聞くのだろう。

「って、あんた。

 彼氏いんの?

 すっごく付きあい悪すぎだよ」

「さぁ、どうだろう?」

 それを答える義務はなく、それを答える気分もなく、そんな意志も萎えたままのあたし。「もしも・・・」

「いい男がいたら?」

「ち・が・う」

 他人との共存が難しいと目頭を軽くおさえるが、それがディスクワークによる疲労だろうと気にしない女はくだらない推理。

「嫌いな子でもいるの?」

「ち・が・う」

「じゃ、なぁに?」

 言うべきではないのではないかと一瞬おもったが、それが悩みというほどのウェイトをもっていなかったので、スルッと喉からこぼしてしまったその科白。

「人見知りしちゃうんだよ。

 他人が恐いみたいなとこあってさ。

 だから放っといて構わないよ」

「そっ、そっか。

 んなとこあるよね」

 妙な納得の仕方をした彼女はあたしのディスクから遠ざかる。

 ほんと妙な納得の仕方をして。

でも、んなの当たり前。

 あたしの性分を大抵みんなは知っているから、知った気になっているだけなんだ。

 気がつかないのかと、男は冷たく言っていたけど。

「あたしの何を知っているっていうんだろう。

 あたしの一面しか見てない癖にさ」

「人間なんて、そんなもんさ」

 言ったそばから解ったようなことを言う男をくだらないと苦笑すると、何がおかしかったのって。

「さぁ、なんか自分が滑稽なだけよ」

 そう言うと、まさぐるように伸ばした彼の手を受けいれ、胸に抱かれてキスをした。

 家に帰れば奥さんも子供もいる男。

 あたしのような女を抱くのは欲望に忠実なだけかもしんないけれど、あたしがこの男を選ぶのは地位と金以外の目的は一切ない。

 それを自分の魅力だと勘違いしている彼の頭は本当にめでたいのだ。

 女の性根に心はない。

 貧しい相手とは一緒になれない。

 評判の悪い相手には抱かれたくはない。

 女はいつも気まぐれで、男の意志なんて無関心に生きるものなんだ。

 たとえ相手が死ぬほどに想い、悩み、世を儚んだとしても、それは自分に関係がないと有耶無耶にして忘れてしまう。

 女はそんな生き物で、少なくとも、あたしはそんな人間なんだ。


「でも、それだけが真実だというのは思いこみにすぎないよ。

 人には、それぞれに解釈の仕様があるもんだろう」




 同窓会なんてものに声かけられた。

 ノスタルジックなその郷愁は、あたしの中で燻ったままの繊細で優しい部分に違和感を残していたからだろうか、昔の友人と会おうだなんて、普段なら絶対にくださない決断をあたしはしていた。

「もう、みんな年寄りだよね」

 だからこそ自分の居場所をつかんだ彼らは、安定と安穏を我がものにして、それぞれの生活を自慢したり羨んだり。

 あたしは羨む側にいた。

 そして、あたしよりも社会的身分の低い男は、とてもその場には適さないボロボロの風体で、まだ十代といっても信じてしまうような子供っぽいことばかり話し、みんなとは精神の隔たりを感じさせた。

「先輩?

 あいかわらずマニアックなんですね」

 俗世間に汚されず、自分を貫いてきた彼を、あたしは浅ましく皮肉っていた。

「まぁね。

 誰とでも解りあえると考えるほど傲慢ではないからね」

「あいかわらず大人の意見ですね」

「ガキな趣味しか持っちゃいないよ」

「キュートですよ」

「ほめてねぇよ」

「ほめてないですもん」

「アハッ、そりゃそうだ」

「しあわせにしていますか」

「んなわけないさ。

 この年で仕事もないし、日払いのバイトだけで食ってんだから」

「自由人ですね」

「不自由だよ。

 金がないと、なにもできない」

「権力をもつと不自由になるといいますよ。

 お金もそうじゃないですか」

「お金は時間も買えるんだってさ」

「むずかしすぎです」

「おまえは?」

「はい?」

「しあわせにしてるのか?」

 定義のすべてに同意することはできない。

 充足感が欲しいだけ。


「すこし、二人きりで話してみませんか」


 そっと男の手に触れる。

 相手の肩に手をかける。

 そして顎をのせてみたり。

「アルコールの呑みすぎだぜ」 

 先輩は、あたしが酔っているとでも思っているんだろうか?

 あんまり、大人の雰囲気のするバーじゃなかった。

 ほとんどレストランな内装だわ。

 カウンターに座りはしたが、戸外で雨音がきこえてきた。

「はじめてきたところだからかな」

 本気で口説いて、男にフラれたことのないあたし、外観だけで世の中わたる女の浅ましさを気取られたくはなかったけれど。

「いったい何人の男に言っているのやら」

「先輩が、はじめてですよ」

「信じられない」

「残念です」

「雨、ふってきたな」

「もともと、あたし恋愛に不自由じゃないんで、かまいませんけど」

「恋愛に?

 男だろ」

「失礼ですよ」

「どうかな。

 今のおまえを見ていると、とても無礼だとは思えないがな」

「・・・」


 正しいことは、こんなにもたくさんあるのに。

 それをできない人間は俺以上に惨めじゃないのか。


 帰り道。

 雨は通りすぎた後のこと。

 路上で車にひかれた猫の亡骸を、河原に運んで埋めた彼。

 あたしにポツリ、そういった。


「今日は楽しかったよ。

 なにしろ、おまえに会えたんだからな」


 気やすめにもならない言葉。

 自分は、そんな人間じゃないと解っているから。


「だったら口説いてみたらどうですか?」

「したら、おまえを抱けるのか」

「かも」

「そりゃ遠慮させてもらおうか。

 俺には勿体なさすぎだぜ」


 しょせんは社交辞令にすぎないものね。

 倫理や概念が、恋に結びつかない一番の理由。


「じゃ、な」

「はい、おつかれさまです」


 本物ってのは、此処にもないんだ。

 落ちつける人に落ちつくことができないのは、生活というものが絡んでくるからってこと。


「・・・かえろうか」


 あたしにとっての平凡で危うい怠惰な情欲にまみれた日常に。




 後悔ってものがある。

 好奇心なんてものがある。

 独占欲も確かにある。


 ないのは慈悲と情状、哀れみ、友情、情熱、懐古趣味、金も力も、愛も、夢も・・・


 ・・・多すぎる。


 誰にでも平等なんてありえないから、不満であたしは形成された。

 欲望が強いから、常に満たされる事がない。

 セックスでしかストレスを発散させることがないあたしは、その相手にすら不満を覚えはじめていた。

 だけど、切れることができないのは、やはり金銭的な動機が強くって、たぶん自分に自信がないからなんだ。


 ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ・・・


「もしもし、あっ、姫宮さん。

 このまえはど~も。

 えっ?

 電話とおくてよく聞こえないんですけれど・・・」


ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ・・・


 ・・・もう電話になんか出たくなかった。


 ・・・もう電話なんか必要ないんだ。

 

 ・・・あたしは電話のコードをハサミで切った。


むかし大切にしていたなにか、あたしは置き忘れたままだったんだ。

 抜け殻のあたしが心を取りもどしたのは今・・・

 あたしには苦痛に満ちたものだった。


「心があるから、こんなに辛いのかもしれない」

「なに言ってんだ?」


 あの日、電話が鳴っていて、あたしがそれを取ってから、ずっと彼とは会えないでいた。


「奥さんとは別れてくんないんでしょ?」

「つまらないこと言ってんじゃねぇよ。

 そんな問題じゃ・・・」

「はぐらかさないで。

 そんな問題でしょ」

「なに聞きわけのないことを」

「選んでよ。

 あたしか、奥さんか」

「バカッ。

 ガキがいんのに別れられるかよ。

 イカレてんじゃねぇの、おまえ」


・・・あんたこそ。


「あたしのこと、なんだと思ってんのよ、あんた」




 先輩は死んでいた。

 通夜に彼の肉親は一人も来てはいなかった。

 葬儀の手配は、すべて彼の親友という女性がとりおこなっていて、彼女が、彼の肉親と不仲であることは、その人から聞いたことだ。

 いや、彼自身、両親とは上手くいっていなかったようだ。

「線香をあげたいんですが」

 あたしがいうと、彼女は快く・・・

「社会に適応することが出来なくて、いつも人に騙されて、いつも何一つ手にすることが出来ない哀れな人でした」

「・・・知っていますよ」

「あたしが彼を殺したんです。

 じつは、あたし解っていたんです。

 予感はずっとあったんです」

「どういうことですか」

「あたしが彼を愛してしまったから。

 生活能力のない彼は、あたしに彼を忘れさせようと彼、何度もあたしに言っていたのに。 あたしに言いきかせようとしていたのに」

「それは考えすぎなんじゃ」

「それでも、あたしは離れることができなかった。

 あたしが愛してしまったから・・・あたしが彼を殺したんです」

「先輩は自分から首を吊ったんです。

 自分で決断して、そう決めたんです」

「追い込んだのはあたしだったんです」

「要因は、一貫して結果にいたる訳じゃないんです」

「だから忘れろと?

 忘れられません。

 彼ほど愛すことができる人を、あたしはまるで知らないのです」


 自分の都合にあわせた相手をみつけ、添いとげることを結婚というのね。

 だったら、あたしは遊びでいいって?


 遊びでも人を愛せるならと思っていたこと自体が詭弁だったんだ。


「考えたのよ、あたし。

 愛ってもっと尊いんじゃないのかと、この気持ちは絶対に引くことができないほど、命をかけてもいいってくらい。

 そして、あんたはそれじゃなかった」

 男は煙草を吸っていて、あたしの本音も上の空。

「でっ、いくら欲しいんだ?」

 解決策を金銭でしか推し量れない。

 ビジネスってのはそうだけど、あたしの人生の経路からは、もう排除した世界でしかないもので・・・

「本当の愛に生きたいの。

 だからもう、あんたとは付きあいたくはない」

 そもそも、あたしは煙草が嫌いなんだ。

 ニコチンやタールを、あたしの肺にはいれたくない。

 あたしの内臓まで黒く汚したくはないんだから。

「バッカじゃねぇの」

 男は吐きすてて去っていった。

 あたしは人生の後ろ盾をうしなった。

 一人きりの人生に戻るのだ。




「だけど、先輩は幸せだったんじゃないですか。

 あなたという人が傍にいてくれたから、先輩は孤独ではなかったと思います」


 知った風なことを。

 自ら軽蔑する科白を、彼女を慰めるために言った。

 彼女は涙を流していて、それをやめることをしなかった。

 声をあげて泣きじゃくった。




 その後、彼女は先輩の墓をたて、死ぬまで先輩のことを想い、生き続けるという。


「あたしが後を追って死ねないほどに臆病だから、彼を待たせることになるのだけど」


 そんな生き方を選ぶくらいなら、いっそ後を追って死ねばいいと、心ない人にでも言われたのだろうか、そんなこと・・・


 だからあたしは別の意見。


「先輩は、そんな生き方を望んでいますか」 

 彼女には迷いの欠片もなく。

「彼はあたしのために死んだのだもの。

 あたしは彼のために生きていくの」

 と、静かにいって、やさしく笑いかけてくれた。


 結局、恋愛なんて自己満足にすぎないのかもと、さびしくなる。




「おまえは、しあわせにしてるのか?」




 あたしは電話の線を切っていた。

 鳴らない電話は単なるオブジェでしかないが、携帯電話にたよる生活でも不便がないのが現実だから、あたしは修理しなかった。

 携帯も仕事以外はメールばかり。

 時折、アドレスを教えてもいないのに、先輩からメールがきているような心地になるが錯覚で、あたしはなぜかガッカリしていた。

 そして、月日と共に癒える傷跡は、心も体も変わりなく、まだ自堕落に、今日ある生活をこなすだけの自分が此処にいた。

 あいかわらず自分を誤魔化しているだけの日々。


「自分では意識してなくても不思議な空間に足を踏み入れてしまうような経験ってあるじゃないか。

 それだよ、きっと」

「どれよ、それ」

 あたしが会社を辞めたことで心配してやってきてくれた友人は、彼が病気で入院している時に見舞いにいってあげていたから、そのお返しだといって和菓子の包みをもってきてた。

「あたし、甘いのダメだし、べつに病人でもないんだけどね」

「まぁ、意味はあるよ。

 個人的なことだけど」

「そっ。

 和茶いれるから適当に座ってよ」

「ああ」

「今日は休み?」

「ああ。

 んよりおまえは、アテとかあんのか?」

「ははっ」

 かわいた笑いを潤そうと茶を啜りながら、そいつにもおなじものを差しだして言う。

「あるわけないよ。

 あたし人生に保険かけたことないんだもん」

「だったら何故?」

「惜しいと思ってくれてんだ?」

「俺も友達いないからな。

 さびしいのな」

「ふふっ。

 うれしいこと言ってくれんだね。

 あんただけだよ。

んなん言ってくれんのはさ」

「でっ、何故?」

「意味はないよ」

「あるけど俺には言えないってか」

「そういう意味じゃないんだけど」

「じゃ、話せよ」

「ヤぁよ」

「なんで?」

「いくらあんたにでも初体験の話なんて話せるわけがないでしょうが」

「だれが聞いたよ?」

「えっ、違うの?」

「なんで仕事を辞めたのかを聞いたんだ」

「ああ」

「話したくないなら別に・・・」

「んなわけじゃないけど・・・高二の夏だったかな。

 相手は部活の先輩で」

「初体験の話をきいたわけじゃないんだぜ」

「ああ、そっか」

「話したくないんだろ」

「まぁね。

 個人的な内面部分にあるから」

「ってことは深刻な問題があったんだな」

「そういうの感じても、あんまクチに出すのは利口じゃないよ」

「俺にゃ、そんな性癖ねぇよ」

「・・・」

「なんだよ。

 その恐ろしく蔑むような冷たい眼はよぉ」

「下ネタ?」

「言ってる意味がわからない」

「そういうの思っても、あんまクチに出すのは利口じゃないよ」

「俺にゃ、そんな性癖ねぇよ」

「下ネタ?」

「言ってる意味がわからない」

「おなじ言葉をあんたにあげるよ」


あたしは深く溜め息ついた。


 

 だけど、それはどうでもいい話。

 だって、今のあたしは、もう一人じゃなくなっていたのだから。




「おまえは、しあわせにしてるのか?」




 はい、しあわせですよ。

 だって本物に出会えたんだから。

 本当に愛して愛される人は、きっと何処かにいるってことなんですね。

 あとは二人で、しあわせになるための努力をしていけば、もっとしあわせになれるんです。




 あたし、恋をしてよかったです。




なんて妄想だけど、いつかきっとあたしにも現実に訪れる日があるかもしれない。


しあわせな日々なんてものが・・・

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