三、憧れ

塾から帰る 真夜中に


おもちゃみたいな作り物の街灯

ぼくらを照らして守るもの


こいつらがいるから

歩いて帰れる

真夜中を 歩かされる


20メートル先に隣の席の子が

うつむいて帰ってる

べつに話しかけない


ふと気付く

月がきれい


街灯みたいに

ぼくらを照らしはしない

本物だから


偉そうに

こうこうと照っている


気高さ


慢心でなく

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