第2話



早く死にたくてタバコを始めた

全て知りたくてお酒も覚えた

君の嫌いな女になっていくようでいて、

君の好きな私を色濃く残しながら。

深くなった闇の中、太陽よりも明るく輝く"カラダに悪い"ブルーライト

画面の向こう、botに話しかけるキミを眺めるのが寝る前の日課


うん。今日もいきしてる。


キミとの距離は誰よりもなによりも近かったのに

少しずつ、少しずつ歪みを見ないフリして重ねた日々は私たちを二度と近づけはしない。


「幸せになんてなれなくたって誰より一番幸せだったよ。」

そう言って泣いたキミを私は見つめることしかできなかった。

弱さだ。弱さ。


愛してるから別れたの、なんてクズ男の常套句を、自分が一番言われて悲しかった言の葉を、はじめて好きになった人に向けることになるとは思わなかった

嫌な運命とやらに悔しさより虚しさより、乾いた笑みがこぼれてしまう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

構想 @R_Red_Sky

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る