愛でありたい

第1話

「メールがつなぐのは、愛でありたい」

互いに忙しくて会う機会ない。

いわゆる遠距離恋愛。

でも、今はスマホというものがある、いつでも連絡が取り合える。

どこで何をしているかが、すぐにわかる。

便利な世の中だ。

ウソをつかれていなければだが・・・

良くも、そして、悪くも・・・

『今日何してた？』

彼女からのメールだ。

すぐに返信をする。

『家にいたよ』

『私も。大変だね』

『うん』

『久しぶりに、○○くんに会いたいな』

『今は、我慢だよ』

『そうだね・・・待とうね』

神様とは、時に失礼で礼儀知らずだ。

いくら神様とはいっても、あまりに酷すぎる。

一言くらい、断ってほしいものだ。

まあ、認めないが・・・

翌日

僕に、一通の手紙が届いた。

遠くにいる彼女からだ。

「親愛なる○○くん

元気ですか？

私は、元気です。

今のところはね。

せめて、字だけども君会って欲しくて、手紙を書きました。

アナログもいいよね。

気が向いたら、返事書いてね。

じゃあね。

Ｂｙ・・・・・」

すぐに返事を書いた。

アナログもいいものだ。

メールがつなぐのは、夢でありたい。