第14話 一縷の望み



朝起きてスキルの一覧をぼけっと見ていたら

スキル忘却がlv2になっていた。


今まで散々拳のスキルを吸われてきてやっとレベルが上がったという事になる。

レベルが上がるという事はもしかしたら、こいつが違うスキルに変わる可能性が出てくるという事だ、今まではlvが1しかない可能性があったがそれが否定された瞬間に思わず。


「うわぁぁぁぁ!!!」

と変な叫び声を上げた。


そんな訳だからベットパンチにも拍車がかかる。出来る事をひたすらにそれしか出来ることも無いので、あまりにも狭い世界まあ、歩けて自我もある一歳児がそもそもイレギュラーな気もするので、何とも言えないが。


拳を振るのに疲れたら絵本を読むこの二つのローテーションをひたすらにしていく。

もちろん、食事やトイレなどもあるのだが、感覚が大人の時よりも曖昧で全然自分で行えない恥ずかしさがある。


これだけでは忘却のlv上げが捗らないのでもう一つ

何かやれないかと本を漁っていると


絵本の中に魔法のおやくそく1というタイトルの本ががあった。

魔法には火水土風光闇があり、それに何もつけない無属性が存在する。

そこにイメージを付け足していくのが魔法とのこと。


魔法には伝導力が存在しているため杖や魔法石、魔道書などを使う方が良いとされている

これらの総称を魔道具と呼んでいる。


杖は突発的な物に向いており、沢山魔法を使うときに好まれる、冒険で持っていく者が多い理由でもある。


魔法石は伝達力に優れており、魔力の総量が低くても魔法を行使しやすい。

占いなどで使われやすいのは、超級魔法である次元魔法の一種であるために最大効率で魔法を流し込まないと使えない事が多くあるためである。


魔道書は杖と魔法石の中間に位置しており魔法使いの冒険者が大きな魔法を行使する物が好んで使う。町などで使われる場合では、長時間行使し続ける町など結界にも使われる。


何も使わないで魔法を行使する場合はどれをとっても最悪であるが、どの属性も対応する魔道具は今の世界では、国宝であったりするために、基本人生において使うことがないものである。


そんな訳で魔道具を使わずに魔法を行使する場合だけは何故か全て行使する事が出来るただ、当時トップと言われていた魔法使いが初球魔法三発を打って魔力切れで倒れた研究結果があるが…


と大体書かれた物をまとめるとこんな感じになっていた。

1冊目を読み終えて、ステータスを表示すると、魔法知識lv1となっていた。





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