白羊への土産
俺の名前はリベルテ。自由を愛する黒羊。眠れない夜は、あえて目が覚めることをしたくなる。
疲れてくたくたになったら、人工洞窟の中に戻って寝る。それが最近のマイブーム。今日はムートンに土産がある。
「喜ぶだろうな。ムートン」
俺の脳裏に浮かでくるのは、土産をもらったムートンの顔。あいつ、いい顔で笑うから、俺もすっげぇ嬉しくなるんだ。
「へへへっ。って、どわッ!!」
上ばかり見ていた俺。そりゃ、足元疎かになんだろう?足滑らせて、落っこちた。
「だぁっ!あぶねっ。足首捻るとこだったぜ。それにしても、高いところから落ちたな」
俺がいるのは、人工的な縦穴。ムートンが落ちたら大変だからって、本気で埋めて回ったのによ、まだ見落としがあったみてぇだ。
「こんくらい楽勝だ」
俺は黒羊なんだ。身体能力に自信がある。このくらいの穴、黒羊の前には無いも同然。
「よっしゃ!脱出完了。ムートンへの土産も無事だ」
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