驚くほど前向きな絶望


そう、あの日から僕たちは二手に分かれた

僕は今日

君は明日に

それぞれ別れた

それを思い出しながら

明日にいる君のことを追いかけている感じだ、僕は

いつまでも


何にも知らない現実が

昨日の方からこっちのことを嗤うけれど、

僕たちは先に行ってんだ

君は常に先に行ってんだ

追いつけやしない

驚くほど前向きな絶望

追いつけやしないのだ


日付変更線は今日と明日の境界線

時間を刻むのは心臓の音

現実とは僕らの影

何の音もしなくなって

何も追いかけてこなくなったらその時に

僕らは再び会えるだろう


それまで、笑おう

明日の君がそうしているように

今日の僕は昨日の現実を笑おう

いいんだよ、だって

驚くほど前向きな絶望の

その最期はもう決まってんだから





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