プロローグ

『もう・・・オレに構うな』


彼女は僕にハッキリと拒絶の言葉を口にする・・・


だけど僕は彼女の言葉に素直に従う事が出来そうにない。


だって・・・彼女は今にも

泣き出しそう表情を浮かべていたから・・・だから僕は


『ごめん、それは出来そうにない』と


僕は、彼女の申し出をきっぱりと断わる。


彼女が息を呑むのを気配で感じ取る。


彼女の特徴的な銀髪は暗闇の中だというのに輝いて見えた。


僕は目を閉じる・・・そして彼女・・・

銀狼と呼ばれた少女と初めてあった日からの事に思いを馳せる。


あれは確か・・1ヶ月前の梅雨入りする前の日の事だったかーー

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