第46話、夏休みスタート!! -Girl's side-①

『ごめん菜月!お待たせ!』


『そんなに焦らなくても大丈夫よ、私も今来たところだし』



『そっか、なら良かった』



『それじゃあ行こっか』


『そうだね!』



私と菜月は、バーベキューの時に着る新しい水着を買うためにショッピングモールへと向かっていた。



『それにしても、楽しみだね!バーベキュー』



『そうね、海でバーベキューなんてやった事ないから私も凄い楽しみよ!』



『えへへ♪だよね!けど不思議な話だよね、私も菜月もまさかあの二人と付き合ってるなんて、中学の時には考えられなかったよ』



『まぁでも、風香に関しては時間の問題だと思っていたのだけれど』


『まさか私まで付き合えるようになるなんて、思いもしなかったわ』



『でも良かったね菜月、中学の時から健太くんの事好きだったもんね』



『う、うん。』



私がそう言うと、菜月は俯いて顔が赤くなっていた。



『あーもう!菜月は可愛いなぁ!そんな可愛い菜月にはこうだ!えいっ!』



『ちょっと風香!やめてってば、もう』



口では嫌がっていた菜月だったが、顔を見ると満更でもないようだった。



『それを言うなら風香のほうでしょ!風香なんて小学生の時から好きだったんでしょ、晴樹くんのこと』



『えへへ、まぁそうなんだよね』



『でもこうして今、晴樹と付き合えて私は凄い幸せだよ』



『確かに毎日幸せそうよね二人とも、所構わずイチャイチャして、見てるこっちが恥ずかしくなってくるわ』



『その件に関しましては、まぁ多めに見てもらえると、、、』



『冗談よ、ほら着いたわよ水着売り場』



『あ、ホントだ、いつの間に』



『どんな水着にしようかなー、晴樹が好きそうなのを選ばないとだよ』



『ホントに好きよね晴樹くんのこと、こんなに尽くして貰える晴樹くんは幸せものよね』



『えへへ♪まぁそれほどでもあるけど、でも今は菜月も頑張らないとだよ!健太くんがいるんだから!』



『うっ、そうなのよね、でもあんまり際どいのはちょっと、、、恥ずかしくって』



恥ずかしそうにしていた菜月に対して私はこう言ってあげた。



『だめだよ菜月!折角綺麗なスタイルしてるんだから!』



『でも私、風香ほど胸も大きくないし、、』



そう言って菜月は自分の胸に手を当てて自信無さそうにしていた。



(確かに菜月は胸はその、大きくはないけど細くて長い綺麗な脚があるから、それを生かさないのは勿体ないなぁ、、、)


そんな事を思っていた私は、ふとある事を閃いた。



『あ、そうだ!菜月の水着、私が選んであげるよ!』



恥ずかしがっている菜月でも着れて、尚且つ菜月の良さを引き立たせる水着を思いついた私は、菜月にそう提案した。



『えっと、それじゃあお願いします。』



こうして菜月の水着を私が選ぶ事になった。



店内に入ると私は、目的の水着を探し出した。



『えーと、これじゃなくて、これでもない』



私が水着を探していると、菜月は不安そうに私に聞いてきた。



『選んでくれるのはありがたいのだけども、その、、際どい水着じゃないわよね?』



『大丈夫だよ!そう言った人向けの水着だから、、、あ、あった!これだよ、これ!』



私が探していた水着はいわゆる、パレオ水着だった。


『これだったらそこまで際どくないし、パレオで水着が隠れる分セクシーさが増すと思うし、、、どうかな?』



菜月にその水着を渡すと少し悩んでからこう言った。


『それじゃあ、風香が折角選んでくれた訳だし、着てみようかな』



『うん!いいと思うよ!それじゃあ試着室に行こうか!』



こうして私は、菜月を連れて試着室へと向かった。



………………………………

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