第45話、一学期終業式

『バーベキューか、いいね!俺は行けるよ!』



『私も大丈夫よ!』



テスト休み明けの一学期終業式の日に、健太と菜月の二人に夏休みに、バーベキューを一緒にやらないかと誘ってみた。



『良かった、因みに健太は部活いつ休みなんだ?』



『基本は日曜日が休みだから日曜日だったらいつでもいいよ』



『分かった!それじゃあ日曜日で皆んなの予定が合う日にしようか』



俺が3人にそう聞くと、菜月が何かを思い出したようでこう言ってきた。



『あ、でも私お盆はお婆ちゃんの家に帰省するから出来たらそれより前がいいかな』



『そっか、そしたら再来週の日曜日とかはどうだ?』


俺がそう提案すると、3人ともその日は大丈夫そうだったのでバーベキューを行う日は、再来週の日曜日となった。



『そしたら、今日の放課後にでも色々と決めない?やる場所とか、誰が何を持ってくるとか』



『うん!私は今日も晴樹と帰る予定だけだから大丈夫だよ!』



(まぁ風香が何も予定ないのは知ってたので、何も心配してなかったが、2人はどうだろうか?)


そんな事を考えていると、、


『俺も今日は部活休みだから平気だわ』


『私も大丈夫よ』



『なら良かったよ!それじゃあそろそろ終業式の移動の時間になりそうだから、この話の続きは放課後ってことで!』



『『『りょうかーい!』』』



そして俺達は、これから終業式が行われるので体育館へと向かった。。。



『〜であるからして、本校の生徒としての自覚を持ち〜』



『校長の話長すぎないか?』



終業式が始まってから約1時間近くも、校長がなんか色々な注意事項やら、どうでもいい話をしていて、周りの生徒達を見ると早く終わらないかと、今か今かと待ちわびていた。


この終業式が終われば明日からはいよいよ待ちに待った夏休みだ。


それもあって、というより1番の理由がそれで皆んなソワソワしているようだった。



『それでは皆さん!良い夏休みを過ごしてください』



どうやら、ようやく校長の話が終わったようだ。


これでいよいよ待ちに待った夏休みだ。



今年は風香との関係が変わったこともあり、俺はいつも以上に夏休みを楽しみにしていた。


『けど、その前にバーベキューの事を決めないとな』



そして迎えた放課後、俺達はいつものファミレスに四人で集まっていた。



『それじゃあ、再来週の日曜日に行くのは決定ってことで、後はどこでやるかだけど、、』



俺がそう聞くと風香が手を上げた。


『はい、風香さん!』


俺は、少しふざけながら風香に発言権を与えた。


『はいはーい!私、海がいい!晴樹もこの前、それがいいって言ってたよね?』



『うん、俺もそれがいいかなって思ってる』



すると健太も菜月もそれでいいと言う事なのでバーベキューをやる事が決定した。



『そしたら新しい水着を買わないと、風香、もし良かったら今度一緒に水着買いに行かない?』


そう言って菜月が風香を誘っていた。


『うんいいよ!私も買いに行くつもりだったし、去年買った水着がちょっとキツくって、、』



風香そう言ったので、俺は思わず風香の胸を見てしまった。



『ちょっと晴樹、目線がえっちだよ』



サッ______


俺は静かに視線を逸らした。


『全くもう、付きあってるからってそんなにいやらしい視線ばっかり向けてると風香に嫌われるわよ晴樹くん。』



『べ、別に!いやらしい目線なんて向けてるとないし!』



そう言われた俺は、分かりやすく動揺してしまった。



『はいはい!それじゃあバーベキューの詳しいことが決まったことだし、何か食べないか?俺お腹すいちゃって』



今のやり取りの蚊帳の外だった健太が我慢の限界だったらしく、話を区切ってきた。



『それもそうだね!私も何か食べよっと!』



こうしてバーベキューの詳細などがすんなりと決まり、俺達は軽くご飯を食べることにした。




『それじゃあ風香、明日の12時に待ち合わせで大丈夫?』


『うん!大丈夫だよ!それじゃあまた明日ね菜月!』


『健太くんもまたね〜』



『おうまたな!』



風香と菜月は、早速明日に水着を買いに行くらしく約束をしていた。



『明日は俺は、大人しく家にいた方がいいよ

な?』



帰り道に念の為に風香に聞いてみると予想通りの返事が返ってきた。



『そうだねー、ごめんね晴樹。』


『女の子には色々と準備が必要なのです』



『まぁそうだよね、分かってたけど、、』



俺は少し落ち込んだ風に装っていると風香がフォローする様にこう言ってきた。



『でも、私の水着楽しみにしててね!晴樹を悩殺しちゃうような水着を買っちゃうからね!』



『悩殺って、、まぁでも楽しみにしてるよ』



『うん!楽しみにしててよ!』



『それじゃあ晴樹、、』



チュッ____



『それじゃあ明日終わったらまた連絡するね、バイバーイ!』



『ん、分かったそれじゃまたね』



もはや当たり前になっているキスをして、俺達はお互いの家に帰っていった。





……………………………

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