宇宙戦争(とんちSF)

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宇宙戦争(とんちSF)

和尚「いいか、わしが出かけている間に、決してSFを読むでないぞ!」

 珍念・萬念「ハーイ、和尚様。いってらっしゃいませ」

 珍念「なあ、SF読んじゃおうぜ」

 萬念「だめだよう。SFを読むことは世界の因果律に触れることで、虚構世界が増大し て赤方偏移のスピードが上がってしまい、結果僕たちが宇宙を知ることのできる範囲が狭まってしまうって和尚がいつもいってたじゃないか」

 珍念「なにわけのわかんないことをいってんだよ。和尚がダメっていうことは、大概いつも何かしらおもしろいんだよ。和尚はしわいやの隠したがりなんだよ。昔からそうなんだよ。だから読む」

 萬念「だめだよ~」

 で、結局SFを読んでしまう2人。大感動を通り越して超伝導、涙止まらず。早速宇宙ロケットを製作。テクノロジーは刷新された。科学が万物を支配する。

 二千年後、和尚が帰って来たときには、地球人、火星人、木星の衛星ガニメデの巨人による三つ巴の宇宙大戦争が始まろうとしていた。

 和尚「こりゃ! 珍念に萬念! SFを読んだなっ!」

 珍念・萬念「和尚さま、ごめんなさい~っ!」

 和尚「まったく仕方のない奴らじゃ! ともかく話はあの巨大な敵の人口星形基地、デス・スターをぶっつぶしてからじゃ! 2人とも、フォースの修行は怠っていなかったであろうな!」

 珍念「もちろんです!」

 萬念「ライトセーバーも二刀流でいけます!」

 和尚「よし、では出撃するぞ! そなたらにフォースの加護があらんことを!」

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