陰謀関連が好きな方にこそ是非読んで欲しい作品です。
周囲に振り回される系の主人公に疲れている方にもお勧め。逆に振り回します。
その癖自身は安全地帯に居るっていう。
ちゃっかりしてるわー。流石は上流階級の人間だわー。肝も座っていらっしゃる……。
内容も良く練られていて、更新が待ち遠しい一作。
それなのに人が増えないのが理解出来ん。
なんでだ?裏読むのめっちゃ楽しいのにマジなんでなんだ?(・ω・?)
主人公は魔族側からすれば【救世主】足り得る存在であり、
人間側なら【裏切り者】や【悪女】とされる存在でしょう。
とはいえ、争いがあれば【敵】と【味方】【其他】で評価が変わるのは当然の事。
そんなそれぞれからの視点を持ち、初めて主人公の行動が理解出来るようになる――これはそんな作品だと思われます。
というか、あえてそういう構成をされている様子。
この為、裏が読めて初めて面白くなる作品でしょう。
何せ表面だけを触れていれば悪女系主人公にしか見えませんからね。
クズ主人公は、そういうキャラを好む人か、ご同類しか好まないでしょう。
多分、きっと。
面白さはその【裏】です。
王侯貴族の建前(会話)と本音(副音声)があるように、主人公もそれらを駆使して工作に励み、時には演技も交えながら自身の安全性と優位性を保って動いています。
決して不利な状況など無い。
他者にとっては汚点となる事すら、彼女にとっては武器であり交渉のカード足り得ます。
それはまるで、暴力という【力】の無い女性の生き方を突き詰めたような立ち居振る舞いでしょう。
使えるものは使う。女の武器でも身体でも。
偽善者や潔癖症でもなければ、一見の価値有りです。