にゃんこセンセイによる召喚勇者ビートの冒険図鑑ニャ!

闇次 朗

プロローグ編

◯召喚勇者タダノムラ・ビート

本名 但野日比斗【タダノ ヒビト】28歳

三流商社の営業、あまり仕事に熱心ではなく、営業成績も最下位に落ちそうで落ちないギリギリのラインをキープする程度の強運の持ち主。

通勤中や忙しい営業の合間を縫って、ソーシャルゲーム【エクステリアの奇跡】という携帯RPGにハマっていたのだが、事故で死んだ際に女神エルムにより魂が召喚され、事故の賠償金から家族を守るためゲームの設定と似た世界、エルムガルドで魔王と戦う決意をする。

その後ダグの村のシスターモモに召喚され、村人たちに【勇者タダノムラ・ビート】と名前を誤解されてしまうが、もちろん本人は全く納得しておらず、正しい名前で呼んでもらう為の地道な草の根運動中である。過去のいじめの経験から内向的で他人とのコミュニケーションが苦手である。更に非常に女性に弱く、強気で物を言う事が中々出来ないため、彼を慕って集まった女の子達に勇者女子会ブレイブガールズなんて物を勝手に組織されてしまう。彼の心情的にはまったく、まったくである。


◯女神エルム 525歳

日比斗の前に現れた時は魔術師の霊レイスの様な姿であったが、ヒビトの生気を大量に吸って艶のある流れる様な美しい黒髪に青い瞳の美少女の姿となる。

彼女が管理する平和な世界だったエルムガルドは、西の果てにある北方山脈より突如現れた魔物の軍勢の侵略により滅亡の危機が迫っていた。苦しむ人々の祈りに応え、外の世界エクステリアからいろいろな勇者を召喚し魔物に対抗しようとするが、召喚対象の基準が【割りと適当】であった為ロクな人間や物が集まらなかった。

ネットで【#本物の勇者降臨】のメッセージを見つけたエルムは、勇者に会う為に慌てて飛び出すがうっかり彼を死なせてしまう。

ヒビトを何とか説得し魔王と戦い平和を取り戻す協力を承認させ、新しい肉体と共にエルムガルドへと召喚させるが、その後、見守るだけに飽きた彼女は分身体に天界業務を任せて地上に顕現し、彼と共に冒険に参加している。

彼女には彼女自身も覚えていない過去があり、その影響が現在のエルムの行動にかなり影響している。

自然界に存在する精霊に助力を得て使用することわりの力、精霊術フォースを使う。


◯山手線【やまのてせん】

日本の首都である東京を霊的に守護するため、都心部から伸びる霊脈を繋ぎ、環状運転を行う。霊道を繋ぐ多くの駅において、都心から各地方都市方面へと伸びる在来線や私鉄各社の放射路線を利用し神社・仏閣などの霊的スポットからのエネルギー供給を可能とし、半永久的に結界を張り維持する事が可能となった。緑のラインがいかす、ニッポン国を代表する鉄道の一つである。

『1周の長さは約34.195 km、1周の所要時間は内回り、外回りとも標準で60分程度とお手軽に都内観光を楽しむ事が出来るのニャ! そう我輩の辞書には書いてあるのニャ。決してうっかり眠りこけて2周目に突入した訳ではないのニャ、観光気分を味わいたかっただけなのニャ!!』

(嘘である。)

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