第24話


ギー二・キサキー二

私の名前は、ギーニ・キサキーニ。

15歳の成人後、同郷出身で偶然

魔物狩りでパーティを組んだのがきっかけで

仲良くなったのがヒューゴ様。

ブルーブラックの髪色に、水色の瞳。

筋肉質だが、綺麗な部類の人だ。


出会った時、私はDランクヒューゴ様は

AランクになりかけのBランクだった。

ヒューゴ様の戦い方は、豪快で圧倒的な

力技が多く、魔法を使わなくても、

楽々魔物を大剣で切ってるようにみえる姿に

惚れていた。そして憧れの冒険者だった。


ランクが上がり浮かれてしまった時、

自分も魔法を極力使わずに魔物を倒そうとして

ドジを踏んでしまった。

足に大怪我をしてしまいAランクまで

登りつめた俺は冒険者を諦めようとした。


そんな俺に、ギルドマスター代行

副ギルドマスターに任命してくれた恩人が

ヒューゴ様だった。


ヒューゴ・カナップ様、カナップ侯爵の

ご次男で、困っている方がいれば自ら助け

病気に苦しむ方がいれば、これまた

ご自身で栽培された高価な薬草を無償で

提供するような、超お人好しで

世話好きな方だ。


その当時から俺の給料も生活に困らない位

安定した給料を頂き、その当時は感動し、

感謝しまくった。

だが最近は、仕事を押し付けられる、

月に数回しかギルドに顔を出さないわ、

くまの様な大きな男、騎士様らしいが、

プーエル・ベアラ・リストンがきて

数時間、居座られる毎日。

仕事は滞るし、受付に人員を

割かないといけないわで迷惑な

依頼者?だった。


ヒューゴ様は、やっとギルドに顔出ししたと

思ったら、自分だけいい人を見つけ、更に更に

お姫様抱っこまでしてとろけた表情で

話しかけて来る態度にイラッとした。

ある程度言いたい事言ったけど、

部屋を用意しろとか、くま対応の部屋まで

用意させるしまつ。

なにを考えてるかわからないし、

香りのキツい、リラックスするお茶を

要求してきた。獣人族にはキツイけど、

あのくまみたいな大きな男は人族だよな?

くま獣人族の血が入った混血か?

分からずじまいで、俺の方がイライラする。

お、俺……。落ち着こう。スーハースーハー。

深呼吸、深呼吸。

言葉が乱れてしまった。

私は指示通り、お茶を準備して

部屋を出る時には外から軽く人が入らないように

魔法をかけた。本当に良かったのか?


一刻くらいだろうか?

思いのほか早めに話がついたのか、

機嫌の悪そうなくま男が、足早に立ち去っていった。

当分こないで欲しい。切に思う。


くま男が出るとすぐに、ヒューゴ様は

愛しい方のいる部屋に駆け込んだ。

リア充爆発しろとは思うが、部屋で

イチャイチャされたら余計にイラつくので

書類を押しつけ(元々ギルドマスターの書類)

とっととご帰宅願おう。


ゴンゴン。

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