ショウドウの異世界恋愛

さつき

第1話

2人の神子

しょう‐どう【衝動】

1 外から強い力や刺激を受けて心を動かすこと。


2 動作または行為を行おうとする抑えにくい内部的な欲求。目的が完遂することによって消滅する。

「叫びたい衝動に駆られる。」「衝動を抑える。」


しょう‐どう【正道】

1 日本に住んでいる29歳の男性の苗字。

名前は晴人(はると)。


2 行動力があり真面目。表情は固めだが、目的が完遂することによってレアな笑顔になる。

その笑顔を見た者は「色々な意味で、

叫びたい衝動に駆られるらしい。」

「なかには衝動を抑えることが出来ず、晴人を

抱きしめたくなるらしい?!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


赤ちゃんは何処からくるの?

神殿のチャベツ畑からよ。

赤チャベツは女の子。

青チャベツは男の子。

だけど、チャベツの神様が身勝手な人族に

罰を与えた為、男の子しか生まれない世界に

作り替えてしまったのよ。

    。

    。

    。

「えーーっ!!今日発売のチャベツ物語2

ないの?」

「申し訳ございません。」

「うわぁー。せっかくパーティ抜け出して、

ここまで来たのに…やっぱ、予約すれば良かった。」

「まこっちゃん、早く戻ろう。」

「ここで3軒目なのに…。」

「俺が買ってあげるから、さぁ早く戻って続きしよう。」

「え~。なんだか、気乗りしない。すっごくゲームしたい気分だったのに……。」

「それじゃあ、そのゲーム置いてるコンビニ問い合わせしてから、行こう。」

「それじゃあ、最初からあるの分かって、つまんないって、僕さっき言ったよー。」

「ははは…。君たちの年代はそんな感じなんだね。」

「君たちって、なんだよ。そんないい方、なんだか、おじさんくさいよ。」

「実際にはおじさんだよ。」

「僕にとったら、お兄さんだよ。」

「ふふっ。ありがとう。可愛い事言ってくれるね。ご褒美に、欲しい物、色々買ってあげるよ。」

「わあ、ありがとう、嬉しいな。」

   。

   。

   。

深夜0時を過ぎた頃、晴人はコンビニに来ていた。

ブラック企業といっても過言ではないサービス残業の帰り

ふと、晩ご飯を食べ損ねたのを思い出し、色々買い込んでいた。

10代だろうか?

身長165cmあるかないかのやせ気味、少し垂れ目の可愛い感じだが、なんとも言えない雰囲気の子だった。

その子が悔しそうな顔をしていた。

年上の男性に、おねだりっぽい表情をしたり、くるくる表情がかわる男の子をついつい見てしまった。

一瞬目があった気がしたが、カゴの中の食べ物や飲み物をレジで精算し、男の子が言っていた店内ポスターを見た。

恋愛ゲーム?美形のキャラクターがたくさん描かれていた。

ゲームなんかする暇あれば、ゆっくり寝たい。


お腹すいたし、早く帰って食べながら仕事をやろうと思い

コンビニを出た瞬間、足もとがグニョンとなり、いつの間にか気を失っていた。

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