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そこには、赤いポストがあるだけである。



四時半を少し過ぎると、そのポストの前に一人の制服姿の男が現れた。



郵便物収集員のようだ。



その男は、鍵を使ってポストから郵便物を収集し終わると、再び鍵を閉めて去っていった。



その行動に、変わった様子は一つもなかった。



「よし!」

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