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と言って、再び双眼鏡をのぞき始めた。



「はっ?なにがもうすぐなんですか?」



「今のうちに食っておけ」



大木林は、毒見から奪い取ったあんパンの袋を毒見に差し出した。



「いや、それ、私が買ったんですけど」



あんパンの袋を除いてみると、パンは一つも入っていない。

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