第71話 眠れぬ夜には

君のことを想うと夜も眠れないよ

干されたシーツを見るだけで

君の吐息が思い出されて

この胸は締めつけられる 息苦しくなる

君が朝日を背に受けて微笑むときは

いつも二階から突き落としたくなる

 

君のことを想うと夜も眠れないよ

通り過ぎる車の中に

君の姿を探し求めて

この胸は押しつぶされる 張り裂けそうになる

君が若い隣人をからかうときは

いつも車ごと追突したくなる

 

君のことを想うと夜も眠れないよ

こんな苦しい生活は

二人お互いにすきを狙い

ナイフを突き刺そうとする 切り裂きたくなる

君が消えていなくなることを願ってる

君だって同じこと考えてるんだろう ねえ

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