第1488話 最強の大魔王を再評価する、最恐の大魔王
「まぁてめぇが封印していた『
ヌーはソフィの放った『
しかしそれでも一発目の『
それはつまり大魔王ヌーがどれだけ本気になってもやはり『
ヌーはその事を念頭に入れて『
(確かにあのエイジって野郎であれば、奴の『魔力値』そのものを考えれば、少しくらいは可能性はあるだろうが……。それでもやはりこの世界に『
『魔神級』の中でも『魔力』に秀でている者であれば、その魔力値の高さだけで『
だが、例えば同じ『魔神級』であっても『ソフィ』が、現段階の『ヌー』に対して全力で『魔力』を放出して『魔力圧』や『魔力波』を放ったとすれば、受け手側の『ヌー』が如何に『
分かりやすくいえば差があり過ぎれば『
しかし流石に『エイジ』程の『妖魔召士』の存在でも『ソフィ』の『
「うむ。その為に二つの『
クックックとソフィは見る者が見れば邪悪にも見える笑いを浮かべるのだった。
「さて、それでは我は『シゲン』殿のところへ行くとするか。セルバスよ、悪いが少しの間はヌーの様子を見てやってくれ」
「は、はい! この馬鹿の事は俺がよく見ておきますから、安心してください」
「ちっ! てめぇに言われたら
セルバスに馬鹿と言われてムッとした顔を浮かべながら悪態をつくヌーであった。
「クックック。それでは頼んだぞ」
ソフィはそう言い残して部屋を出ていくのであった。
…………
「くっ……!」
どうやら相当に我慢をしていたのだろう。
ソフィがこの場から居なくなった瞬間に、ヌーは苦しそうな表情を浮かべて頭を押さえるのだった。
額からは汗が噴き出しており、今にも意識を失いそうなヌーに、慌ててテアとセルバスが近くに寄っていくのであった。
「――!」(ヌー、大丈夫か!」
「本当に大丈夫かよ。しかしまさかお前程の奴がよ、今更『
「仕方ねぇだろうが……。あの『
「え……?」
含みのある言い方をするヌーに、一体何の事だとばかりに疑問を訴えかけるような声が漏れ出るセルバスであった。
「アイツの前では死んでも言いたくねぇが、俺は野郎の黒い羽根を生やして『魔法』を放とうと態勢に入ったあの状態を見た時、身体が、
「そ、そりゃ、もちろんだ……。男だったら旦那のあの姿を見て心が震えねぇわけがないだろ。俺も『
「ちっ……! 認めたくはねぇが『九大魔王』の連中が、雁首揃えて大魔王『ソフィ』に全幅の信頼を持って付き従う理由が確かに分かる気がしやがる。あの野郎が『
――その結果がこのザマだとヌーは、再び舌打ちをしながら悪態をつくのであった。
大魔王ヌーはこれまでの客観的な目線でソフィを評価したのではなく『大魔王ソフィ』という『世界』を束ねる『魔王』を目の前で感じて、本当の意味で『
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