第1156話 他者を試す性質
ミスズはコウゾウが『
「確かにお主の言う通り、潜在能力は素晴らしいものがあるのかもしれないが『
確かに『
魔族の扱う『
『
先程ミスズが『
「これは少し驚きましたね。ソフィ殿がそのような結論を出されますか」
このミスズの発言の真意だが、決してソフィを馬鹿にしているわけではない。だが彼女が実際に戦いを通して、ランク『6』以下は有り得ないだろうと思わせた存在が『
「我は何か間違っているような事を述べただろうか? 相手に影響を与える『
長年『アレルバレル』の世界の戦闘の場に身を置いて来たソフィにとって『
『
「ソフィ殿、前提条件が間違っていると私は申したいのですよ。最初に言った通り『
そしてミスズはそこまで言葉にしながらも、そこで続きを言わずにソフィの目を見る。
(クックック、優れている人間というのはこうも皆、似ているモノだろうか?)
ヒントを出しながらも安易に答えを告げず、相手に考えさせる事を良しとするやり口は、彼の人間の友人であった大賢者『エルシス』を彷彿とさせるのであった。
こういうやり取りを好んで行う人間の心理とは、見事に正解に行き着く者に対してはとても気に入る傾向にあるが逆に見当違いな回答を行う事であっさりと興味を失くす。
このミスズという人間は、どうやらそういった謎かけを用いて、相手を試しながらその人物像を自分の中で確立させていく人間なのだろう。
先程ミスズは前提条件が間違っていると述べた。そして『
しかし何千年と使われてきたこの『
……
……
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