第92話 とたたたたた………………とたたたたた………………

 皆さまこんばんは! 休日はポジティブに攻めていこう。ということで夜中に更新してみました。お盆休みももう終わりですね。今日はそういう話なので、怖いのダメだという方はブラウザバックお願い致します。でも、あの別にそんなに怖くはありませんので(どっちだよ!)




       ◇




 もうかれこれ数カ月前の話です。突然……


とたたたたたた……  とたたたたたた……


 一階の仏壇の間の天井から小さな子供の足音が聞こえてきたのです。空耳かな、と思いましたが確かに繰り返し聞こえています。私は疑問に思い、偶然居合わせた両親に問いかけました。


「ねえ、足音聞こえない?」


 そしたら、両親は何も聞こえないらしく幻聴を疑われました。いやいや、私大丈夫だからとその場で否定しましたけれども。

 聞こえるのが途切れ途切れなので、タイミングよく聞こえなかったのかもしれません。ただ、やっぱり足音は聞こえています。

「ねえ、もしかしたら座敷わ……」

「そんなわけあるか!」

 とその時はそういう会話をしました。


 言っても信じてもらえないので仕方がなく、それから数カ月放置しておりましたが、私には毎日定期的に足音は聞こえていました。



 ところが先日昼間に妹と二人でリビングにいた所、再び……


とたたたたた……  とたたたたた……


 と聞こえてきました。妹が「あれ?」と言いまして今度は私以外にもはっきりと聞こえたようです。そして、ちょうど洗濯を畳み終えた母が二階から降りてきて真面目な顔で、「床下から足音が聞こえる」というのです。それも明らかに動物の足音ではない、子供の走る音が。

 隣家に未就学児がいるのでそれが聞こえているのかなとも思ったのですが、今度は隣家に接していない庭方面のリビングの天井からも……


とたたたたた…… とたたたたた……


 家族にカンが働くものがいないので分からずじまいですが、結局何の足音なのか……

 夜中には聞こえないので恐らくアレではないと思いますが、夜の十時過ぎまで子供が走っているでしょうか? 



 こうして、時折聞こえる足音にもしかすると。なんて夏の夜、想像を巡らせています。

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