第63話 バジリスクの討伐




ユシアの一団は一路、グエナ火山を目指す。





途中のアイダ村で

大蜥蜴の魔獣バジリスクが出現して困っていると聞いたので

手を貸すことになった。



「人助けをするのは、当然だからな!」



ソウリオはやる気満々だ。


「まぁ、報奨金は しょぼいが、路銀の足しになるか」


センシも渋々合意した。




マジョは・・・旅の疲労で話す事すらままならない。





「うおおおおお!皆続け!!!」





バジリスクの姿を確認するや、槍を掲げて突っ込んでいくソウリオ

あまりのテンションの違いに置いて行かれるそれ以外


(パーティーの回復役が、真っ先に敵に突っ込んで行ってどうする・・・アホなのかあいつ)


とセンシは考えたが、

別にあれが居なくなっても何一つ困らないと思いなおす。




「うわあああ!槍が効かない!!」




一撃入れた後、

相手を怒らせて敗走してくるソウリオ

後ろからはバジリスクの巨体が土煙を巻き上げて突進してくる。




「影魔術・・・『黒沼』」




センシの発動した魔術で前足を取られて、壮大にすッ転ぶバジリスク




その隙を逃さず、一気に近づいて・・・

ユシアの斧の一撃がバジリスクの巨体を捕らえる。




バキンッッ!!!




ユシアの一撃で数十メートル先まで、バジリスクは吹っ飛ばされる。




「よし!私達の勝利だ!!」



ソウリオは大喜びではしゃぎ回る。

フェリは腕組して「悪くないわね」と監督顔をしているのだった。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る