神聖戦士ヘラクレス

卯月ドラ

タイタンアビス編

【設定紹介】キャラクター・用語~タイタンアビス編~

*注意

 この文章は、「神聖戦士ヘラクレス」の第一章「タイタンアビス編」に登場するキャラクターや用語について紹介するものです。長編作品のため、「この設定、キャラって何だっけ?」というのが少なからずあると思うので補足程度に書いております。また、神話を題材にしているので、元ネタの情報も入れています。微ネタバレを含むので、最初に読むことはおすすめしません。

 また、メインキャラクターの紹介は小説の概要欄にサラッと書いているのでそちらを参照してください。











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【キャラクター紹介】

1.協力者

[オリュンポス神]

 ・ゼウス ♂

  オリュンポスの神々の長で雷神。見た目は白髪白髭の中年男性だが体格はと

  ても逞しく、まだまだ現役で戦闘ができる。かつて魔王サターンを奈落の底

  (アビス)に封印し、世界に平和と安泰を齎した。普段は穏やかで優しい性

  格だが、世の平和を乱す者には(もちろん)怒るし容赦ない。モデル(とい

  うよりは本人)は、言わずと知れたギリシア神話界の主神「ゼウス」。


 ・アテナ ♀

  オリュンポスの知恵と戦いの女神。武装(兜と胴体部分の鎧程度の軽いも

  の)をしており、手には長槍と盾(アイギス)を持っている。知略を以って

  戦う女神らしく冷静沈着な性格。直接自分で戦うことは滅多になく、オリュ

  ンポス軍の司令塔的存在。モデル(というよりは本人)は、言わずと知れた

  ギリシア神話界の戦いの守護神「アテナ」。


[オリュンポス軍]

 女神アテナの指令のもとで活動するオリュンポスの軍隊。世界の平和を乱す敵

 勢力からの防衛が主な仕事だが、他にも地上界で悪さをするモンスターの討伐

 や敵の同行の調査なども行っている。



2.敵キャラ

[魔王サターンとタイタン族]

・魔王サターン ♂

 世界を破滅に陥れようと企む巨人。「タイタンアビス編」のラスボス。

 かつて神々の長ゼウスとの激闘の末に敗北し、現在は奈落の底(アビス)に封

 印されている。破壊や死を好み尚且つ強大な魔力を持っているため、神々もそ

 の存在を恐れている。モデルは、ティタン神族の長かつゼウスの父親である

 「クロノス(英語名サターン)」であるが、この作品では「神」ではなく「巨

 人」として扱っており、また、あくまでモデルなのでゼウスとの親子関係につ

 いてはないものとして扱う。


[タイタン族]

 魔王サターンを祖とする一族。物語では言及していないが、歴とした一族の生

 き残りはタイタン族の幹部である「タイタンズ4(フォー)」のみで、手下とし

 て魔王サターンの魔力で作られた心を持たない『人形』という者達がいる。


[タイタンズ4]

 ・ミマス ♂

  タイタンズ4の一人。炎を操る能力を持っている。肉弾戦を好む他、炎の球を

  発生させて攻撃する。非常に好戦的かつプライドが高い性格で、自分のプラ

  イドを傷つけられると頭に血が上って冷静さを失う。名前の由来は土星の衛

  星「ミマス」(「ミマス」はティタン神族ではなくギガンテスの一人)。


 ・テティス ♀

  タイタンズ4の一人。水を操る能力を持っている。普段はギャルっぽい口調を

  用いるお茶目な乙女だが、気に入らない相手には容赦ない仕打ちをする。ま

  た、一族のリーダーであるディオーネに憧れの念と恋心を抱いている。名前

  の由来は土星の衛星「テティス」(「テティス」はティタン神族の女神の一

  人)。アキレスの母親ではない。


 ・エンケラドス ♂

  タイタンズ4の一人で、タイタン族のナンバー2的立ち位置。荊を操る能力を

  持っている。高身長でモノクル(片眼鏡)を着用いる。冷静沈着な紳士だ

  が、戦闘では相手を苦しむ過程をじっくり味わうタイプの変態。名前の由来

  は土星の衛星「エンケラドス」(「エンケラドス」はティタン神族ではなくギ

  ガンテスの一人)。


 ・ディオーネ ♀

  タイタンズ4、そしてタイタン族のリーダー。雷を操る能力を持っている。一

  族の長を務めるに相応しい冷静さとカリスマ性を持っているが、一族のため

  ならば何でも犠牲にする残酷さも兼ね備えている。名前の由来は土星の衛星

  「ディオネ」(「ディオネ」はティタン神族の女神の一人)。


[人形]

 サターンの魔力を元に造形された敵。心は持たず、ただ破壊活動を行うためだけ

 に行動する。また、「魔力」という実体のないものから作られているためか、

 攻撃を受けても苦痛の表情は示さず、また霧のように分散して消滅する。



[モンスター族]

 セイレーンやメドゥーサ、ミノタウロスなど、ギリシア神話内に登場するモンス

 ター達の総称。ペガサスなども含むが、この章の敵として現れるモンスターは

 基本的に「人間に害を及ぼす者」である。なお、ギリシア神話最強の怪物テュ

 ポンとその子供達(テュポン一族)は格が違いすぎるので、別枠としてモンス

 ター族には含まれない。


 ・テルクシノエ ♀

  Act.1-1に登場。モンスター族最初の刺客、怪鳥。自身の羽から突風を発生さ

  せたり、足で対象を掴んだり蹴ったりして攻撃する。モデルは、海上に現れ

  歌で難破させる怪鳥セイレーンの一匹「テルクシノエー」。


 ・ミノタウロス ♂

  Act.1-2に登場。モンスター族の次の刺客、牛の頭と人間の身体を持つ怪物。

  モンスター族屈指の力持ちであり、怪力や斧を用いて攻撃する。モデルは、

  ラビュリントス(迷宮)に閉じ込められていた怪物「ミノタウロス」。


 ・ハイドロン ♂

  Act.1-3に登場。モンスター族の3番目の刺客、鰭や鱗を持ちワニ(爬虫類だ

  が)のような見た目の半魚人。殴る蹴るなどの物理攻撃の他に、口から高圧

  の水流を噴射して攻撃する。オリジナルモンスターだが、名前は水を意味す

  る「ハイドロ(hydro)」に由来する。

  追記:恐らくAct.1-3でソルジャーペルセウスと戦わせていたため、神話でペル

セウスがアンドロメダ救出の際に倒したクジラ(ケートス)をモデルにし

ていたと思われる(本人による過去アイデアの考察)。


 ・ネッソス ♂

  Act.1-8に登場。モンスター族屈指の実力者、半人半馬のケンタウロス達のリ

  ーダー。突進攻撃の他に、弓矢で相手の影を縫い付けその動きを封じること

  ができる。モデルは半人半馬ケンタウロスの中でも、ヘラクレスに死のきっ

  かけを与えることとなる「ネッソス」。



3.周囲の人々

[大空家]

 ・大空 晃(おおぞら あきら) ♂

  勇輝の父親。獣医師で、自宅とは別の場所で動物病院を開業している。優し

  く穏やかな性格で、また愛妻家である。子供達に対しては個々の意志に任せ

  ており、干渉はほとんどせず割と自由にさせている。


 ・大空 幸恵(おおぞら ゆきえ) ♀

  勇輝の母親。獣医師の資格があるが、結婚した現在は引退して専業主婦をや

  っている。とても家族思いで、子供達のことを時に厳しくも見守っている。

  また、料理がとても上手くママ友や近所からの評判も良い。


 ・大空 知奈美(おおぞら ちなみ) ♀

  勇輝の妹で、公立神山大学附属小学校に通う小学5年生。性格は年齢の割に大

  人びていて、おっちょこちょいな兄に手を焼いている。また、兄とは性格や

  趣味嗜好の違いからよく喧嘩をするが、他人にも優しい所は密かに尊敬して

  いる。



[クラスメイト・友人]

・成田 純(なりた じゅん)

 勇輝のクラスメイトで、附属小学校以来の親友。公立神山大学附属中学校の生

 徒会長候補でもある。文武両道で、成績は常に学年上位だったり、剣道部の実

 力者かつ次期部長としてチームをまとめたりしている。


・長谷川 隆広(はせがわ たかひろ)

 勇輝のクラスメイト。勇輝や純と同じく剣道部に所属している。面倒見がよく

 先輩後輩問わず人気者である。勇輝と純の緩いやり取りにツッコミを入れるの

 が彼の役目。


・沖田 隼人(おきた はやと) ♂

 都内のエリート校、私立隆聖学園中等部の2年生で勇輝と純の知り合い。学園の

 スポーツ特待生であり、剣道で全国大会で優勝の経験あり。






【用語】

[戦士関連]

 ・覚醒

  戦士となるべき人間にヒーローストーンが反応し、対象の人間が戦士として

  目覚めること。


 ・ヒーローストーン

  古代戦士の力を受け継いだ者とのみ反応し、対象者を戦士として覚醒させる

  宝石。変身アイテムであり、覚醒後はブレスレットとして戦士の左腕に装着

  される。なお、それぞれの宝石の色は以下の通りである。

  ・ヘラクレスストーン→白 ・テセウスストーン→赤

  ・ペルセウスストーン→水色 ・オデュッセウスストーン→緑

  ・アキレスストーン→黄色


 ・共鳴

  戦士がヒーローストーンが司る古代戦士の心(世界を守りたいという意志)と力

  (能力やその特徴)を理解し、それと一体になること。古代戦士の武器を扱える

  ようになるための条件。


 ・古代戦士の武器

  戦士として覚醒し、さらに自分が司る古代戦士と意志・力を一体にした、つ

  まり共鳴した者のみ使用できる武器。ヘラクレスの場合は、世界を守りたい

  という気持ちに加え、長所である怪力を生かした戦い方を見出したことが

  「一体の引き金」となった。なお、それぞれの古代戦士の武器は以下の通り

  である。

  ・ヘラクレス→ハーキュリーズソード(剣)*Act.1-5で出現

  ・テセウス→ブレイズアックス(斧)*Act.1-10で出現

  ・ペルセウス→アクアレイピア(細身の剣)*Act.1-10で出現

  ・オデュッセウス→スプリングボウ(弓矢)*Act.1-10で出現

  ・アキレス→サンダースピア(槍)*Act.1-10で出現


 ・オリュンポス

  神々や妖精達が暮らす世界、いわゆる「天界」。



[敵関連]

 ・奈落(アビス)

  サターンが封印されている場所、冥界よりも下の位置に存在する。ギリシア

  神話で言う「タルタロス」のことである。


 ・破滅のオーラ

  破壊や殺傷に伴って発生する邪悪なオーラで、いわゆる「負の力」。その破

  壊・殺傷が災害による自然的なものでも、意図的・人為的なものでも発生す

  る厄介物。破壊や殺傷が大好きな魔王サターンにとって、このオーラは復

  活、そして魔力を発揮するためのエネルギーとなる。


 ・菱形の装飾

  タイタンズ4が身につけている金色の菱形の装飾。詳しい正体は謎だが、サタ

  ーンの魔力を受け取る役目を持っている。なお、ミマスは腹部の防具の中

  心、テティスはベルトの中心、エンケラドスはネックレス、そしてディオー

  ネは胸元にそれぞれ装飾を身につけている。


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