青春クラブ

@sadana

第1話


私は内田菜奈、どこにでもいる中学2年生だ。



今日も近所の唯と学校から家までの代わり映えのない道を歩いていた。



「最近恋してなくない?」

ふと思った


中学生になってから全く恋してない


好きな人ってどうやって作ってたっけ?




『どうやったら恋できんだろ…』


2人頭を悩ませる

私たちは中学生にして恋愛化石になっているらしい……




「あ!じゃあさ、恋愛フィルターかけてみない?」




『なにそれ笑どーゆーこと?』




「ちょっとでもカッコイイな、キュンとしたなって思ったらその人に1ポイント」




「で、1番ポイントが多かった人を好きな人として見てみようよ」




「うちらの中だけで勝手に疑似恋愛しちゃうの」



『面白そうじゃん』



こんな何気ない遊びから本当の恋をするなんて思わなかった。

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