ぼっち転生 〜チート能力がぼっちでいる事を許してくれない〜

えいちゃん

ヲタ厨ぼっち!!あきらくん

東條晃《とうじょうあきら》さん。あなたの能力は「〇〇〇〇〇とリンクする」能力です。

      ―――――――――


「晃、早くご飯食べちゃって。」

「…はい。」

「お母さんこのあと会社に戻るから1人で帰ってね。」

「うん塾の宿題を終わらせたら帰る、あと大学生なったから何か部活したい。」

「そんなことしてる暇ないでしょ!!

護身用のためにいろんな格闘技させてるし成績も落としたらいけないの!!

あなた才能があるタイプの人間じゃないんだからお母さんが作ってあげてるレールにしかれとけば良いのよ。」



これが俺のお母さん。

会社の社長をしている才能があるお父さんと結婚しているため自分が欲しいと思うものはなんでも手に入ると思っているタイプの人間だ。


だから、才能がなく自分の思い通りにならない俺のことを自由にさしくれない。

どちらかというと嫌われてるまである。


そして、その母が家族のボスであるため誰も逆らえない。完全なるみさえポジションなのである!!


そんなみさえもひまわりには優しいように僕の妹である才色兼備、容姿端麗、非の打ち所がない最強の妹。東條朱子とうじょうあかねのことを溺愛している。


贔屓もすごい!!○カバヤシのおたけとこさかなとお寿司ぐらいにすごい!


俺のお小遣いは中1の時からで一ヶ月1000円に対し朱子のお小遣いは小学三年生からで毎月5000円である。


兄弟間でこんな先進国と発展途上国ぐらいの差があっていいのか?


こんな家庭が嫌だった俺は中学卒業と同時に厨二病になった。何故かって?


普通、ここはぐれたりするとこだろうと思うかもしれないがそんなことはできない。勇気がないのだ!!


もし本当にグレて家出なんてしたら家族は喜んでそれを祝福する可能性もある。


今まで家族に逆らったことは一度もなかった。


いや、一度だけ逆らった事がある。

あれは俺が大嫌いなピーマンが食卓に並んだ時だ。


なんで俺だけ肉詰めにせずさらに中にピーマンを入れるんだ!!と逆うと一週間ピーマン生活を強いられた。


そこから2度と逆らう事は無くなった。


だから中学卒業から高校入学までの休み期間に初めて漫画に触れ合いハマってしまったのだ。

そしてキャラクターたちの真似をしたりもした。


賢いキャラがしているチェスを見てチェックメイトと言いたいがためだけに独学でチェスを覚えた!

やる友達いないけどね!!


また、俺はアイドルにまで手を出してしまう。


ちなみに好きなアイドルグループは乃木○46と日向○46だ!!


そんなこんなで遅めのヲタ厨になってしまった俺は高校生になっても1人も友達ができなかった。


ここで俺のヲタ厨ぼっち人生の完成だ!!

まぁ小学生の時から友達いないけど!


元々容量が悪く勉強と友達を作る両立ができなかった俺は少し勉強して中途半端に賢い学校に行ってしまったがためクラスメイトと話が全く合わない!!


そうやって友達も作れずにいた俺は学校で完全孤立してしまう。


そんなことをしているうちに運命の高校2年の夏を迎えることになる。


高校2年の一学期最後の日そう俺の運命の日である。

それはひどく猛暑日だった。


だからだろう、校長の30分を超えるどうでも良い話を聞いてる憂鬱な時間が嫌で立ちくらみを理由に早退したのわ。


本当はクラスで最後に撮るリア充同士だけで写真撮ったりするのに入れてもらえないのが嫌なだけだけどね!


大体なぜ女子たちは何か行事がとがあるたびに写真を撮るのだろう。思い出は心に刻めばいいだろう。


みんな仲良い男女で撮ったあと憐んだ目で「君も一緒に撮る?」と情けをかけてくる。


虚しくなるだけだからやめろ!!

そして、リア充爆発しろ!!


そんなことを思いながら俺は1人寂しく家までの通学路を歩く。


俺が通っている通学路の途中には可愛い犬を飼っている家がある。

俺はそこを通るのが好きだ。

なぜならその犬が俺に懐いているからだ。


「あぁ、やはり俺の友達は人間意外に限る!!」


俺は昔から人間以外には好かれる体質だ。

その体質が少しでも人間に作用すれば…


そのままラブラちゃん(勝手につけた)と戯れたあと僕は鼻息まじりにスキップしながら家までの道を優雅に帰っていたのだ。


俺の家は4階建ての超高級一軒家だ。

そらそうだ僕のお父さんは社長だからな!!


お金だけはあるのだ。

そうお金だけは…父も朱子推しである。だから子供への愛情は全て朱子に注がれている。


まぁもう高校生!

そんな兄弟差別も諦めがつくと思っていた!


だが、やはり親にあまり愛情を注がれないというのは悲しいものである。


このように俺は常に頭の中でずっと考え事をしている。


これはぼっちの特性だ。

また俺の場合家族ともあまり話さないからよりぼっちの時間が長い!!


ぼっちは他人との会話に使う時間がないからこうやって自分で妄想をして人間が1日しゃべる平均を頭の中で行う。


俺は会話を地産地消しているエコノミー人間なのだ!!


俺は学校での休み時間は寝たふりして友達と話してないだけだから!とアピールをしながら頭の中はよこしまな考えでいっぱいさ!!


これみんなもやるよね?と意味もない問いかけをしたところで郵便箱を覗いてみた。


何枚かの不在通知がある。


「何もしないのにみるみる痩せる」や「どんなにがんばってもはけなかったパンツがぶかぶかになっちゃった❤️」などと明らかに怪しい商品名のものが多々あったがそんなものに興味はない。


俺が興味を持ったのは明らかに異質な手紙だ。


そこには「仲間と世界をとってみないか?」と明らかに悪戯な手紙だったが厨二病の俺は当たり前のように開けてしまう。


すると辺りは一面真っ白に次の瞬間には目の前に女の子が立っていた。


そうこれが俺の旅の始まりである。

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