第18話 将軍の友達と右腕の話【トモ・将軍】
トモはサッカー部だったので、野球部で学年が1つ上の将軍との接点は、転校してきてから一度もなかった。
そういったこともあってか、トモは事実上学校を支配している将軍に興味を持ったようだ。
「結局、小島ちゃんと将軍は仲がいいの?」
「仲はいいと思うけど、実はよくわかんないんだよね。」
「何だそれ(笑)。」
「んー、どう言ったらわかるかな…
将君って一緒にいるとおもろいから、人は集まってくるんだけど、気に入らないことがあったら蹴散らしていくから、一匹狼みたいなところがあってさ。
普通の仲が良いっていう基準が通用しない人なんだよね。
でさ、小学校の時に誰が言い出したか忘れたけど、将君に『将君の友達は誰になるの?』って聞いた奴がいたんよ。
俺って基本、人の話に興味がないんだけど、その時ばかりは聞き耳立てたね(笑)
で、超気になって聞いてたら、2、3人の名前を言ったんだけど、俺の名前が入ってなくて…ちょっとがっかりしてさ…
でも誰かが『小島は友達じゃねーの?』って聞いたから、ナイス!って思たんだけど、将君が『小島は友達じゃなくて右腕だな!』て言ってさ、俺、なんか嬉しかったわ。」
「友達だと思ってたら、恋人だったって感じだな!(笑)」
「トモ…それ全然違う…今のドヤ顔、恥ずかしいぞ。」
「・・・」
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