勇者に巻き込まれたカップル。

葉叶

ひょんな事から異世界に行くことになりました。

第1話

「何で、ワックのポテトはこんなに美味しいんだろう」


「由紀、デブるよ…

ん?あれ?何?」


私がムシャムシャポテトを頬張っていると

彼氏の聡が指をさした


由紀「イケメン(笑)と変に光る落とし穴?」


「いや、落ちてないから落とし穴じゃないでしょ!?

ってか、大きくなってない!?」


聡は咄嗟に由紀を引き寄せ抱きしめた


その時、由紀の手からポテトのLサイズ

計6箱は宙を舞った


「ポテトぉおおおおおおおおお

のぉおおおおおおおおおおんんん!!!!」


その叫びと同時に由紀達は姿を消し

そこには、ほかほかのポテトだけが残った


「此処、何処?

由紀!?どこ!?」


聡は、辺りを見渡し私を探しているようだったけど

今の私はそれどころではなかった。


「由紀!?」


私は体操座りをして顔を伏せていた


「無事で良かっッ…!」


「聡のせいで私のポテト…」


熱い抱擁をしようした聡の顔を手で抑えながら

ポテトを落とした事に悲しんだ。


「由紀…この手は?」


「ポテト…後6個あったのに…」


「由紀さーん?おーい?」


「今月のご褒美だったのに…」


1ヶ月に一回のご褒美…そんなに食べてなかったのに……


「ポテトは、俺が今度作るからぁあああ!!

無視しないでぇええええ」


聡をフルシカトしてポテトの事を話す私に耐えられず泣き始める聡


「ほんと!?

うわーい!やったー!ふっふー」


聡の言葉を聞いて聡を抱き締めルンルンして踊り始める私であった


「あ、そういえば、ここ何処

真っ暗なのに聡は見えるって不思議」


「やっと、落ち着いたかな?」


何処からか聞こえた第三者の声。

でも見えないし気のせいだよね


「ゆーきー

寒いね、ここ」


私に抱きつく聡。

暑い……


「あれ、聞こえてない?僕の声」


「聡あつい

貴方の脂肪は寒さには強いから大丈夫

私は、暑さも寒さも弱いの!!!」


ペイっと聡を引き離して

ポケットから携帯を出してパズルをし始めた


「あれ、ここ圏外だ

由紀ー、ポケムンどれだけ進んだ?」


ポケットからDQを出しながら聞いた


「おーい、おふたりさーん」


「んー?もう\(^o^)/オワタ」


「工エエェェ(´д`)ェェエエ工

買ったの昨日なのに…」


「グスン

うあ゙ぁあ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ」


「うるっさいっ!!!

何だ、さっきからボソボソと」


「やっと返事してくれたぁあああ!!」


興奮して由紀を抱きしめようとした…が

聡のお腹にはじかれてしりもちをついた


聡は、推定180cmはありそうな身長に

100㌔は軽くいっている体型である





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