第46話 昼食
ホームルームも終わり、隼人、翔、綾の三人がクラスで待っている。
白崎さんのクラスも終わったよで、急いで来たようだった。
「すいません。遅くなりました。」
「大丈夫だよ。僕たちのクラスもほんのちょっと前に終わったばかりだし。」
隼人のフォローで安堵する、真白。
「よかったです♪もう行きますか?」
「うん。その予定。場所は決めてないから駅の方に向かって、みんなで何を食べたいか決める感じだって。」
「みんなそろったことだし、行きますかね?」
四人は駅へと向かった。
駅ビルの中に入り、昼食を取れるお店を探したがちょうどお昼ということもありどこのお店も満席状態だった。
「何処もあいていないな。」
「くそぉ…」
「まぁ、時間が時間だし仕方ないわよ。」
翔が、悔しがっている横で白崎さんが話しかけてきた。
「高木さん。すみません。ご相談なのですが。」
「なに?」
「高木さんの家で昼食をとるのはどうでしょうか?高木さんが良ければですが…」
「なるほどね。」
「それに、お店で待つより時間もかかりませんし。待つと時間が少なくなってしまいますし。」
「じゃあ、そうするか。」
「ありがとうございます!」
「宮田さん。今から高木さんの家に行きましょう!」
「?」
「高木さんの家で、昼食を作るので皆さんで食べましょう!」
「真白。大丈夫なの?勝手に決めて。」
「大丈夫です。高木さんには先ほど許可頂きましたから♪それに、昼食は私が腕によりをかけてつくりますよ?」
「まじか!?それは嬉しい!こんなかわいい子のご飯が食べれるなんて…。」
「じぃ~~~~~。」
「翔。お前そんなこと言ってて大丈夫か?あれ。」
隼人に言われて、翔が振り返ると、地獄の門番のようになった綾が睨みながら翔をじっと見ていた。
「綾!決して違うぞ?お前のことが可愛くないとか思ってないからな?男子はどうしても可愛い子が作った料理は喜ぶもんなんだ!」
そんな、訳わからないことを言っている翔には綾から鉄拳制裁を食らって頭を押さえていた。
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