第24話 秘密
「そうだ。白崎さん。いまさらになったけど自己紹介しないとね。俺は、宮田翔。っていうんだ。で、俺の彼女の鈴木綾。よろしくね?」
「よろしく。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。宮田さんと鈴木さん!」
「白崎さん、私のことは綾でいいよ?みんなからもそう呼ぶし!その代わり真白ちゃんって呼んでいい?」
「いいですよ!私は綾さんと呼ばせて頂きます。」
「じゃあ、俺も真白ちゃんって呼ばせてもらおう!」
さすが、僕の友達ではあるがチャラ男なだけあるな。
すぐに女の子の名前を呼ぶなんて。僕には出来ない。
そんな感じで時間は過ぎていき…
「なぁ、もう帰れば?」
「おいおい。隼人!友達に帰れはないだろう。」
「そうよ。それはひどいわ。」
僕の言葉に猛バッシングしてくる二人。
いきなり家に来る方があり得ないと思うんだが…
「それに、二人の秘密も知れたしね!こんな楽しいことは無いじゃない!」
「そうだよな。隼人が白崎さんとぉ…考え深いな…。」
二人の言葉に反応した白崎さんが、
「高木さん!昨日の泊まったこと言ってしまったんですか!?二人の秘密って言ったじゃないですか!ひどいですぅ!秘密って言われて嬉しかったのに…。」とぷくぅと頬を膨らましながら怒る白崎さん。
まぁ怖くないんだけどね?
「えっ?真白ちゃん…。昨日泊まったの?」
「あれ、綾さん。高木さんから聞いたんじゃないんですか?」
もう、僕は知らない…。
「白崎さん。綾がさっき言っていた二人の秘密っていうのは僕たちが一緒に遊んでいたってことを言ったんだと思うよ。」
「えっ…じゃあ、お二人は知らなかったと?」
「うん。まぁでも、白崎さんが今自分で話しちゃったけどね?」
「うぅぅ…私のバカぁ…秘密を話してしまうなんて…」
白崎さんがこの世の終わりみたいな感じで呆然としている。
そしてこの後、僕はこの二人に問い詰められるんだろうなぁと考えて顔を上げると、
ニヨニヨしながらこっちを見る二人がいたのだった。
あぁ…あの顔すごくムカつく…。元の生活には戻れないのかなぁ…と考える隼人であった。
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