第12話 休日
時刻は10時ちょうど。
今日は、学校が始まってから初めての休日。
だからと言って何か特別なことをするとかでもない。
新学期になってから毎日が忙しかったが、時間が過ぎたのも直ぐだった。
こんな風に思えるのも全部白崎さんのおかげだろうと思う。
コーヒーを飲みながら、テレビをつけニュースを見る。
これが僕の休日の過ごし方である。必要なものは、外には出ずにネットで注文する。
別に、洗剤とか生活必需品とかって使うの決まってるしね(笑)
そんなこんなで時間を過ごしてると家のチャイムがなった。
ネット注文してるから何か届いたのかな?僕は、配達業者の方に迷惑がかかるといけないため受け取りを土曜日か日曜日で受け取るようにしている。
そのため考えずにチャイムに出ると…
「おはようございます!白崎です!」
と、白崎さんの可愛い顔が映し出され、元気な声で挨拶が返ってきた。
「おっ、おはよう。どうしたの?昨日忘れものでもした?」
「いえ、お天気がよくて学校もお休みで特に予定がなかったので来ちゃいました。」と、ベロを出しながらいう白崎さん。
「とりあえず、そこにいるのもなんだから今開けるから、僕の部屋まで上がってきて。」
「わかりました!」
自宅のチャイムがもう一度なり…
「どうぞ。」
「お邪魔します!」
「とりあえず、適当に座ってて。コーヒーでいい?」
「はい!あっ、でもブラックは少し苦手なのでミルク入れて頂けると…」
「じゃあ、カフェ・オレにするね。」
「ありがとうございます!」
「どうぞ。白崎さん。」
「ありがとうございます!とてもおいしいです!」
「それは良かった。で、どうして朝から…」
「夕飯を作りに何時に行っていいのか分からなかったのと、連絡先も知らなかったので朝一で行けば自宅にいるかな?と思いまして。」
「なるほど。白崎さんの夕飯は平日だけではないと。休日も作りに来ていただけると?そういう認識であっているかな?」
「そうですよ?作りに行くと言いましたし。今日は何にしますか?」
「今日はカレーがいいかな。」
「では、夕飯はカレーをつくりましょう。そして、今日は休日なので一緒にショッピングモールに行きませんか?お昼も近いですし」
「…わかったよ。行こうか。じゃあ、着替えに行ってくるから少し待ってて。」
「はい!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます