第7話 一緒の下校 後編
「ふぅわぁ~パンケーキ~おいしそうですぅ~」
ニコニコしながらパンケーキにうっとりしている美少女こと、白崎さんと学校から少し離れたカフェにいる。
理由は、まぁ察してくれ…あのまま学校にいてもねぇ…
「高木さん!見てください!このおいしそうなパンケーキ!」
「うん。おいしそうね…」
「はい!で、高木さん。改めまして昨日は助けて頂きありがとうございました。助けて頂いたお礼として何かやって欲しいことはありませんか?」
「いや。特にはない。」
「えっ、そんなに断言することはないじゃないですか…」
「そんな落ち込んだ顔しないでよ。悪いことしたみたじゃないか…。学校でも言ったけど生徒手帳を持って来て貰っただけで充分だよ。ありがとうね。」
(特にやってもらう事も何もないしな)
「そんなぁ…。」とシュンとした顔をしている。
「もう、暗くなったしそろそろ帰ろうか。」
「うぅ~納得いかないですぅ…」とプゥーっと頬を膨らましていた。
会計を済ませお店の外に出てきた。
「高木さんはこの後どうされるのですか?」
「この後は、普通に家に帰るぐらいかなぁ?あっ、途中コンビニにお弁当買いによるけど。」
「コンビニでお弁当なんですか?」
「僕、一人暮らしだからね。コンビニで買って帰らないと家に何もないからさ。」
「一人暮らしなんですか!?毎日コンビニのお弁当?」
「そうだね。コンビニがないと恥ずかしながら、生きていけないからね(笑)」
「ふむふむ。なるほど。一人暮らしで毎日コンビニ弁当…」
「?」
「高木さん!私決めました!」
(…なんかすごい嫌な予感がする)
「私が高木さんの晩御飯を作ります!」
(ほら、やっぱりね…)
「いいよ作らなくて。親御さんたちにも迷惑がかかるから。」
「大丈夫です。私、一人暮らしなんで!」
「それでも、家が遠くなるかもしれないし…」
「高木さんのご自宅はどちらですか?」
「三田駅近くだけど…」
「そうなんですか!?私も三田駅なんです!問題なさそうですね!それでは行きましょうぉ!」
(もぉ…勘弁してくれ…)
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