悪魔との契約21

私『背広もネクタイも、もうこりごりだ! 仕事などしたくない!! 悪魔よ、私にずる休みの才能をくれ!!』


悪魔『その願い、叶えてやろう』


 にたりと笑い、悪魔は消えた。


 こうして私は、ずる休みの達人となった。

 あまりの技術の冴えに、同僚や上司は舌をまき、ずると分かっていながらも、快く休みをくれた。


 私は大いに、ずる休みライフを満喫した。


 ーーーだが、しかし!

 ある日、宇宙人が地球を侵略に乗り出してきた。

 科学力は雲泥の差であり、人類は全く歯が立たなかった。

 こうして、会社どころか、国さえなくなってしまった。


 しかしながら、私には悪魔から授かった才能があった。


 宇宙人は、私のナイスな演技にすっかり騙されたらしく、私に個室をあてがった。

 ベッドもあり、三食付きである。


 おそらく、病院のような所だと思われる。

 治療して健康を取り戻したら、食料にされるか、労働力にされるか、知れたものではない!

 私は、一生、ずる休みをしてやるぞ!!




ーーーーーーーーー


宇宙人『あれが、世にも珍しい、仮病をつかう哀れな下等惑星人か。なるほど、眺めていると滑稽で、ストレス解消になるな』


 そこは、地球で言う所の、動物園であった。


 1番人気は、なまけものの地球人。

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