最近最近あるところに…

きさ 佐伯

第1話 帰り道の無駄話

最近最近あるところに「綺沙」と「佐伯」という高校生がいたそうな

彼らは中学時代からの仲だった。2人は常に一緒にいた。雨の日も風の日も…

しかしある日とんでもないことが起こってしまった

「なぁ佐伯」

「なんだ?」

「俺実は彼女がいるんだよ」

「なん…だと」

「今まで黙っててすまん!」

「綺沙、今までありがとな」

そう言って佐伯はカバンからナイフを取り出して綺沙を刺し殺したのだ



「ちょっと待てよ佐伯!」

「なんだ?」

「なんで俺が殺されるんだよ!」

綺沙がツッコミを入れてきた。まあ当然のことだろう

「なんか物語を語ってるうちに殺意が湧いてな」

「これが物語で本当に良かった。じゃなかったら俺死んでたわ」

(それは当たり前だろ)

佐伯は心の中でツッコミを入れた

「なあ、綺沙よ」

「なんだ?佐伯」

「まさかリアルでも彼女いること隠してたりしないよな?」

佐伯は綺沙を睨みつけた。

「い、いるわけないだろ!?」

綺沙は焦りつつ答えた

「そうかぁ。なら良かったわ」

佐伯は笑顔でそういった

「まあ俺らに彼女なんて出来るわけないだろ」

「それもそうだな」

彼らはこんな中身のない会話を毎日のようにしている。


しかし、事件は起きた


ピロリンッ

「佐伯のスマホか?」

「そうっぽいな」

そう言って佐伯はスマホの通知を見た

そして彼は目を見開いた

「ん?どうした?」

「やばい。俺、告られたわ」

佐伯はおそるおそる綺沙にそう告げた

「はあああああああああああああああああああああああああああああ!?」

綺沙はとんでもない程の大声で叫んだ。



彼らの物語はここから始まる(多分)




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