幼馴染に裏切られた天才高校生異世界転移した世界で再会する

@Nyarlathotep1

一度目の人生

第1話 絶頂から絶望へ

初めまして僕の名前は結城陸ゆうきりく

誰よりも賢く誰よりも優しい天才高校生です。

僕は今人生の絶頂にいます、全国模試一位、体力テスト校内250人中243位

まぁ僕は正直運動は苦手です。しかしその弱点すらも上回る知能、

この前試しにIQを測ると200オーバー,なんて天才なんだ。

え、その知能使って運動面カバーしろって、ええいうるさい僕は運動は

捨てたのです。とまあ、あまりに長い自己紹介でしたがこれから僕の一度目の人生の終わりまでの話しが始まります



「おはよ!」

「おはよう陸!」

声をかけてきたのは幼馴染二人、学年一の優男、切れ長の目に高身長な神城春馬かみしろはるまと漆の様な綺麗な髪に綺麗な目、僕の彼女の新川恵しんかわめぐみだ。

僕は恵と高校に入ってから付き合い始めた。

3人とも仲が良い

「おはようございます、恵さん今日放課後デートしませんか?」

「あ、陸ごめん今日は用事があって行けないんだ。」

「むぅ、じゃあ春馬と行きます。」内心かなり驚いた、今まで断られたことなどない、恵も僕も帰宅部だからだ

「俺は今日も部活だよ、サッカー部のエースだからな。」

「では、勉強して帰ります。」

「あはは、陸は今日も勉強か頑張ってー。」と言い、

いつもの朝が終わった


放課後僕は図書室で勉強を終えた僕は帰り道本を買おうと書店へ向かう途中恵と春馬が恋人繋ぎをしながら幸せそうに歩いているのを見た


天地がひっくり返るほどの衝撃が体を突き抜け信じたくない気持ちが胸を覆い尽くしたが、ほんの少しの勇気を振り絞って僕は声をかけた


「二人とも、どうしてそんなことをしているんだ?」


「嘘!り、陸?」

「あーあ、遂にバレたか。」

「恵、浮気してたのですか??僕のことはもう好きじゃないんですか?」

否定して欲しかった、しかし返ってきた答えは残酷だ

「うん、私が好きなのは春馬だよ。今何でって思ってるでしょ。

だって陸みたいに弱い人じゃ私のこと守れないじゃん、別れるのは当たり前だよ、じゃあね。」

「悪いな陸もう俺の女だから笑。」


そして2人は行ってしまった。

はらわたが煮え繰り返りそうだった、しかし最も僕の心を占めた怒りは

自分に対してだ。

力はいらない?

知能が高い?そんなことなかった

僕はただの馬鹿だ、力も何もないただの馬鹿だった

失意の中、重い足取りで帰宅した夕飯も食べず僕は寝た

     「もう何もしたくない。」


翌日学校は休んだ、耐えれるわけがなかった

「流石に今日は休めないか。」あの2人に会いたくはないが僕は教室がへ向かうととんでもないことを言われた


「陸、お前最低だな。」

「へ?」

「お前が浮気してたんだろ、それをずっと慰めてた春馬が一緒に居ただけで殴るとか、見損なったぜ。」

「何を言ってるんだい、僕は2人に裏切られて。」

声が震える

「嘘つくんじゃねーよ、昨日2人から聞いたんだよ。」

そんな馬鹿なことがあるのか?僕は慰められるんじゃなく、責められ

中傷されなきゃいけないのか?

「おい、本当かわかんねーだろ。何で陸の話聞かないんだよ。

悪いが俺は2人の話は信用できない、陸は俺の恩人だ。本人から話も聞かず責めるなんて間違ってる。」天野雄也、僕の親友だ。

「雄也ありがとう、君の事一生忘れない。」

「お前何言ってんだよ、俺らは親友だろ!」

「でもごめん。」僕は声を少し張った

「皆んな、僕は転校することにした。理由は今回の事だと思ってくれ。

信じてくれるか分からないが本当に僕にも何が何だか分からないんだ。

でもこれ以上ここにいることは出来ない。今までありがとう。」

この事は昨日の内から決めていた、こうなればもう今日は教室にいられないだろう、早退しよう

「おい、陸嘘だよな。お前は悪くないよ。

だから転校なんてやめてくれよ。」

あぁ僕の為に泣いてくれるのか、こんな言い親友をもてて幸せだ

けど

「信じてくれてありがとう雄也。でももう決めたんだ、さようなら。」

涙が出た、2人に裏切られても出なかったのに

大人になったらまた会いたいなぁ




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