【女目線の男尊女卑法】～支配されていく日常を少しでも楽しく～

裏アカ女子の変化・承認欲求優先 匿名SNSストーリーアカウント

先週に購入した新作の秋服を身に纏い

今日も一日のピークを写した写真をストーリーに投稿した

男尊女卑法施行前であれば、それだけで終えていた筈の作業も

今では本アカでの投稿を終えてから、裏アカでのライブ配信をしてアーカイブを残すことが、もはや日課のようにもなっていた。

支援者という名のご主人様の為に、新作のスカートを捲り

その日の下着を特別アカウントで晒すことで

私の生活を支援してくださっている方々の把握願望を満たすためだ。

本アカには同世代の女子たちからのコメントで溢れるが、こちらの裏アカには匿名で誰もが書き込めるようになっていて

「もっと下からの角度希望」とか「食い込ませろ」とか「なんで毛はみ出てるの？」「ほくろアップで映して」などと心無いコメントが多くやってくるが、よほどのカリスマ的な女性でない限り彼らの要求をすべて拒否しながら支援者をつけることは難しかったので、男尊女卑法の恩恵を授かりたい女性達は自らの意思でプレミアムアカウントを作り、本アカのほうで注目を浴びるために様々な努力をしていた。

私は本アカで投稿した後に、あたかも下着をただただ宣伝しているかのようにあざとくレビューした。

ライブ配信に訪れる人の９９％は男性だった。

「ここのレースの部分がかわいいんですよぉ～」なんて言っても画面上に流れるコメントは、匿名という名のもとに、卑猥なものや信じられないほど下品なものも多く存在した。

それに反応すれば彼らの思うつぼになることはわかっていたので、なるべくそれには触れないようにコメントを選んで返答したが、実際それだけをしてても来場者数は減少してしまうので

「においたい」「くいこませて」「しみついてない？」「全然興奮しない」「アイテム投げるから食い込ませてみる？」等のコメントにも反応してあげることも無いことはなかった。

「えー、アイテム投げてくれるんですかぁ？それなら、、あ！ＵＦＯ！えいっ！今食い込ませましたよー！見てなかった人残念！」などとふざけてみせながらも課金アイテムをいただいていた。

課金アイテムがたくさん飛ぶ配信には、視聴者も多く集まった。

人気配信者になればなるほど、露出具合は低いのが不思議だったが、そんな彼女らに私たちの貴重な視聴者を取られないように、底辺配信者ほど過激な服装をしたり、指示をかわしすぎずある程度許容していくなどの努力が求められた。

近年はこのような裏アカの投稿に変な憧れを抱く未成年なども現れはじめたが、世間はなぜか無関心を貫いていた。

かつてのトーヨコキッズと同じように、闇の部分にあこがれを抱く、馬鹿なガキ達が欲にまみれた大人達に自ら抱かれにいったように

学生たちの中には裏アカ内ではイケメンのフォロワーよりも、課金アイテムを沢山なげてくれる太客のオヤジのほうが需要があった。

花より団子なのはいつの時代も変わらない。