3-9 優勝者
「ここからは表彰及び賞品の授与になります」
長かったな、
最後の市長さんっぽい偉い人の話。
もう、ユル君なんて眠くて眠くて大変そうだった。
僕のこの大会での成績は全体2位で
賞品としてペア旅行券を貰った。
一緒に行く人いないかな。
女将さんにでもあげよう。
試合の結果はカントラさんが優勝。
僕がニ位、ユルくんが三位だった。
試合は10周目に終わったんだよね。
ユル君が2回目の失敗をしちゃったんだ。
それで、僕はパスを一回失敗してたから一度も失敗しなかったカントラさんの勝ち。
でも、ユルくんが言っていた
「重かった」っていうのは気になるな。
何が重かったんだろう
そんな事を考えていると宿に帰ってきた
「女将さん、ただいまです」
「おかえり、ユウト。
見たよ、今日の大会。あんた、運が凄いんだね」
「運だけですけどね。
あの天才の人に負けちゃいました。
あっ、あとこれ女将さんに」
「これは、ありがたいものだね。
けど、これはユウトものね
一緒に活動している子を誘いなさい」
そっか、テルネとシリカに渡せば良かったんだ。今日の夕食会の時に渡そう。
「そうですね、2人に渡します。
あと、今日の夕食は食べてくるので必要ありません」
今日の夕食会は楽しみだな。
僕のギルドの副ギルド長が今日の大会の人たちを集めて夕食会を開催してくれる。
主催者は僕ってことになってるけどね。
そろそろ、僕も会場に行こうかな。
「商人さん、こんばんは。
凄い人ですね。」
「裕翔さん、こんばんは。
そうですね。参加費は少し高めにしたのですが、裕翔さんの効果ですね」
僕の効果?
どういうことだろう
「ユウトー! すごいわね。
お店が沢山あるわよ」
「そうだね、テルネ。
縁日みたいになってるよね。
これが全部、食べ放題だからすごいよね」
「縁日、なにそれ?」
「えっとね、簡単に言うとお祭り」
それにしても、本当にすごいな。
どれくらいお店があるんだろう。
「あっ。ユウト君、テルネちゃん」
「あっ、シリカ。
えっと、楽しんでるみたいだね。良かったよ」
「本当に、楽しいです。甘いものが沢山あるんですよ。わたあめに、アプル飴、あとチョコレートバッナナ、それに
この間、お土産を渡した時も凄かったから本当に甘いものが好きなんだな。
「あっそうだ。テルネとシリカに旅行券。
2人への僕からのプレゼント。いつもありがとうね」
2人で話し合ってどうしたんだろう。
「ユウト、ありがとう。
有り難く受け取っておくわ」
頭の良い人とユル君だ。
2人とも楽しんでくれてるみたいだ、良かった。
(会場にいらっしゃるお客様、お楽しみ頂きありがとうございます。この夕食会は残り1時間となりました。最後まで楽しんで頂けると幸いです)
今日も楽しかったなー!
この平凡な日がずっと続くと良いな(今日は平凡じゃなかったかも)
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